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ハナマルが好きすぎる!!もうハナマルと付き合おうかな??いや私にはテディちゃんがいるんだ…!! 全員沼すぎる… もう全員と付き合う!! (最高でした!!ありがとうございます😊)
『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
12時間目 限界来るまで
『続いての競技はクラス種目、大縄跳びです。1年A組、2年D組、3年A組、3年B組。準備をお願いします。』
『行きましょう。ナックさん。』
『えぇ。頑張りましょう。』
『ボスキ、途中で寝るなよ?』
『寝る訳ねーだろ。華がかかった大事な勝負だ。』
『ふふ、2人とも頑張ろうね。』
『ベレン、行きましょう。』
『うん。わかった。』
『体力だけならハウレス達が優勢っぽい…でも、ナックとユーハンだからきっと作戦があるはずだし…うーん…』
『妬けるなぁ。あいつらのことしか頭にないなんて。』
『わっ!』
ハナマルに頭を撫でられる。
『な、なんでここに!』
『だって俺華の担任だもん。ここにいても変じゃねぇだろ?』
『もう…っ。』
『で、華。俺を選んでくれる気になった?』
『なっ!そ、そんなのまだ分からないじゃん…』
『子供の面倒、料理、洗濯、掃除…』
『へ?』
『俺が昔やってたことだよ。こんないい旦那他に居ないぞ?優良物件じゃない?』
『だ、旦那って…っ。』
『…ふっ。冗談だよ。ただ俺の所に来てくれれば何も心配いらねぇって話。』
『……。』
『きゃー!公開プロポーズー!ハナマル先生かっこいー!!』
(早速ファンクラブが湧いた……。)
『あ、ところで先生組の3人の得点ってどんなふうに入るの?』
『あぁ、それはな。部活動対抗リレーで入る。』
『え、でもそれならほかのみんなと差が…』
『あぁ、大丈夫。1位になったら合法的に500点貰えるから。』
(なんか最後だけ得点1億点!みたいなクイズ番組みたい……。)
『そ、そうなんだ。』
『あぁ。だから今は0でも巻き返せるって訳だ。』
『へぇ…』
『まぁ、教師だから多少のハンデってやつだな?まぁそれとこれも…』
サラッ……
ハナマルが私の髪をすくい、ちゅっとキスをする。
『華が俺を選んでくれれば無くなるけど。』
『っ…。』
『それでは、大縄跳びを始めます。
1年A組対2年D組。3年A組対3年B組です。制限時間は3分間。時間が過ぎても飛んでいた場合は飛び続けて構いません。引っかかった瞬間そこで終わりです。勝ち残ったチーム同士が闘います。では、よーい、どん!』
パンッ!
ピストルの音と同時にみんな飛び始める。
『流石ハウレス先輩…。剣道部主将なだけある。』
『うん。体力勝負になりそうだね…。』
『ナック君とユーハン君も負けてないよ。
2人はなるべく低く飛んで体力温存してる。』
『回す人にそう指示したのかな。』
(勝負は互角…。2年D組が残れば
戦うのはA組かB組…。)
『ベレン先輩とベリアン先輩の息ぴったり。流石幼なじみだね。』
『うん。回す人はお互いに息があってないとダメだからね。』
(2人は回す人だから引っかってしまえばそこで終わり…どちらが勝ってもおかしくない…。)
パシっ!
『あっ…1年A組引っかかっちゃったみたい…』
『惜しかったね…』
パンッ!パンッ!
『3分経ちました!でもまだ残っているのは2年D組、3年A組、3年B組です! 』
パシっ!
『ここまでですか…っ。』
『でも勝ちました。これでベリアンさんかハウレスさんと当たります…』
『2年D組、340回です!』
『2人とも凄い…』
『流石ナックとユーハンだな。年密な策を練っての結果だ。』
パシっ!
『あ……っ!』
『勝ったのは…。』
『3年A組です!よって、決勝戦は2年D組対3年A組です!』
『惜しかったですね、ベレン。』
『うん、でも楽しかった。』
『ナック、ユーハン。手加減無用だ。』
『えぇ。もちろんですよ。』
『本気で来いよ。ユーハン。』
『えぇ。ボスキさんと戦えるなんて光栄の極みです。』
バチバチ……ッ。
(ここだけ凄くバチバチしてる……。)
『それでは、決勝戦を始めます。』
『ふぅ…。』
みんなは息を吐く。
(頭脳派と肉体派……。どちらが勝ってもおかしくない…。)
『よーい、始め!』
パンッ!
『華はどっちが勝つと思う?』
『うーん…分からない…体力だけなら3人だけど、ナックとユーハンも負けてないから…。』
『知恵で勝つか、力で勝つか。だな。
いくら体力があっても、作戦を練らなければ負ける。』
『つまりそれは……。』
『あぁ。作戦勝ちする可能性もある。』
『相手はあのユーハンとナックだ。ハウレス達に勝つためになんにも練らないと思うか?』
『たしかに…』
『それに、華を賭けての勝負をしてるんだ。本気にだってなるだろ。』
『っ…///』
数分後――。
『流石、ハウレスさんです、なかなか引っかからないですね…っ。』
『えぇ、流石先輩と言った所でしょうか…』
『ナックとユーハン、まだ飛んでるぜ。』
『うん…2人とも負けず嫌いだから…』
『限界超えるまで飛ぶぞ。2人とも。』
『『あぁ。』』
(負けたくありません…ここで勝って私は貴方に――。)
パシッ!
『!!』
『…勝ったのは――。2年D組です!
2年D組には20点入ります!ナック君とユーハン君にも20点ずつ贈呈します。』
『わ、私達が…。ハウレスさんに…』
『信じられません…。』
『作戦勝ちだな。あいつらの。』
『あぁ。悔しいが仕方ないな…』
『ふふ、でも楽しかった。』
『ハナマル…もしかしてこうなるって…』
『……さぁ?どうだろうな。』
『……。』
『華さん。見てましたか?勝ちましたよ。』
『う、うん。凄かったよ。』
『ふふ、ありがとうございます。』
『この後も…勝ちますから見ててくださいね。』
ユーハンとナックは私を見つめる。
『う、うん…っ。』
次回
13時間目 守り抜く最後まで