昔の俺は全てを無いものにしていた
痛みも、苦しみも、…
光の温かささえも…
まるで……それが当たり前のように
慣れとはいま考えても不思議なものだ
斬撃から精神を守るために与えられたものを全て受け止めるための
安全装置
一度でもそのリミッターが壊れてしまえば
何も気がつかなくなる
何も見えなくなる
何も聞こえなくなる
傍らに泣く人の存在でさえも
srh「………………」
そうだったはずじゃないか
srh「……」
アレス
srh「お前は誰なんだ…?…」
『……、カナシイ…まだ辛い…ナサケナイ…何一丁前に救われたフリしてんじゃねぇよ、……』
『怖いんだろ…?』
『また…手の平にあるものがこぼれ落ちてしまうのが、』
『自分が、』
『俺が誰ならお前は何だったんだよ?』
srh「………おれ…は…」
srh「…………」
俺は…
〝私はセラ夫を信じてします…!〟
srh「……、俺はセラフダズルガーデン……、」
srh「ただのセラフだよ…」
srh「彼のそばにしかいることのできない」
srh「ちっぽけな人間だ…」
『………ッ』
srh「お前だってそうだったんだろ…、?」
srh「誰かに認めてほしかった…」
srh「ちがうか……?」
『ッッ!!!知ったように…!俺を語るなッ!!!!』
srh「分かるよ…」
srh「お前は俺だもの…」
srh「一人だった俺が作り出した最初の友達」
srh「お前のことにこうやって気付けたのは彼がいたからなんだ」
srh「だから…もう大丈夫だよ…アレス」
srh「俺にはアキラがいるからさ」
『、……ッ』
srh「………またね」
srh「アレス」
振り返り狭間に見た彼はどこか
泣いているようだった
srh「凪ちゃん」
ng「どうしました?セラ夫」
srh「俺のこと好き?」
ng「は?……なんです……きゅうに」
srh「答えて」
ng「え〜まぁ…それなりに…、」
ng「好き……デスヨ」
srh「ふ~んそれだけ?」
srh「俺に興味ないの?」
ng「えぇ…本当に何なんですか、…?」
srh「………」
srh「ううん……、なんでもない」
srh「ただそばにいてくれるだけでいいからさ」
END
コメント
1件
ありがとうございます神様。めちゃくちゃ好きです