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鷹津が倉庫を抜け出し、夜の街を駆け抜けていると、先ほどのクラゲの力がまだ微かに残っているのを感じた。身に宿る異様な感覚に戸惑いながらも、彼はこれを最大限に利用しようと試みる。

「この力、もしかしたら…」彼は目を閉じ、集中してクラゲの力を引き出そうとした。その瞬間、青白い光が指先からほとばしり、まるで自分が光そのものに変わったかのように思えた。

「いいじゃないか…これなら、もっと強くなれるかもしれない。」鷹津は、かつての敗北の悔しさや自分の未熟さを噛み締め、異能を鍛え上げる決意を新たにした。

彼がそう思った矢先、背後から静かな足音が聞こえてきた。振り返ると、淡い光に照らされ、同じように青白く輝くクラゲの姿をした何者かが立っていた。それは人の形をしているが、まるで夜の霧のようにぼんやりとした輪郭を持つ、不思議な存在だった。

「お前は…クラゲの霊?」鷹津は息を飲んだ。まるで答えるように、その存在はゆっくりと頭をうなずき、優雅に手を伸ばしてきた。

「あなたが力を求めるなら、契約を交わすがいい」と、声なき声が心に響いた。

鷹津は驚きながらも、そのクラゲの霊に興味を惹かれた。彼の目の前に広がる未知の可能性に胸が高鳴る。

「契約だと?お前は俺に何を望む?」彼は慎重に尋ねた。

クラゲの霊は、まるで水面を揺らす波のように、淡い光を漂わせながら答えた。

「私の力を使う代わりに、お前は使命を負うことになる。さもなくば、力はお前を蝕み、やがて消えゆく運命にある。」

その言葉に、鷹津は一瞬躊躇したが、これまで戦い抜いてきた経験と、錆の都で成すべき使命が脳裏をよぎった。彼は迷いを振り払うと、力強く頷いた。

「いいだろう、契約してやるよ!」

その瞬間、クラゲの霊は輝きを増し、鷹津の体に滑り込むように溶け込んだ。異様な感覚が全身を駆け巡り、まるで新たな生命が宿ったかのような力が湧き上がってきた。

「これが…契約の力か!」鷹津は拳を握りしめ、湧き出るエネルギーを感じた。彼の体には、淡いクラゲの光が宿り、まるで幽霊のように霊体化する能力を手に入れたかのようだった。

「さあ、次は誰だ?この力で骸教団でもホロウギルドでも、全てを一掃してやる!」鷹津は笑みを浮かべ、錆の都の夜に姿を消した。

新たな力を手に入れた彼に、いくつもの試練と、さらなる戦いが待ち受けている。クラゲの霊とともに歩む道は、決して楽なものではないだろう。しかし、鷹津は決意に満ちた瞳で、その道を突き進む覚悟を決めていた。

次の戦いに備え、彼は夜の闇の中へと消えていった。

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