この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
思いがけず、重たい音がした。
「栗橋さん?」
「大丈夫。思ったより高かっただけだよ。ちょっと痛いけど。影でも痛いって感じるもんなんだな」
鏡越しにテーブルの方を見て、僕は唇を噛み締めた。
そこにいたのはまぎれもなく、影。
赤みを帯びた影そのものだった。
いつだったか和室で見た、講堂の前で見たその影が、今はすぐ目の前にいる。
この期に及んでなお、僕は人としての栗橋さんに会えると思っていたのかもしれない。
でもそれは、彼の姿をこうして鏡に映した瞬間に消え去った希望だった。
(ちゃんと会って、話がしたかったんです)
その言葉を飲み込んで、僕は立ち上がった。
この先は、最初で最後の共闘パート。
彼が僕の為に部屋を出たのなら、僕*****************
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