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あれから、どれだけの時間が経っただろうか。



私は、ずっと泣き続け疲れて寝てしまったようだ。



カーテン越しに見える空は暗く


『もう夜か…』





1度看護師さんが様子を見に来て


状態観察とパット交換をしていたが


経過は同じらしい。



ポタ…


ポタ…



私が来た頃には既にもう無くなりかけていた点滴の量が増えていて


きっといつの間にか変えたのだろう。



机に置かれているのは、今日の夕食。


普段では見た事もない、赤ちゃんが食べるような流動食。


啓悟くんは、


はぁ…はぁ…と肩呼吸をしながら酸素マスク越しに息を吐く。





じっと…見つめる。



頬に触れる。



『啓悟くん…』


そう、また問いかけるも


意識はまだ____


戻らない。


今何時だろう?


そう思って携帯を見る。




たくさんの通知や電話が。



職場からや家族から、


遥香からも「大丈夫なの!?」とメッセージ。



今は…返す余裕なんかない。



なんにも考えたくなくて、



無でTwitterのタイムラインをすっす…と


適当にスクロールする。




ネットニュースの見出しに目がいく。


【エンデヴァー、ヒーロー失格】



なに…これ..



開くと



エンデヴァーは最低の人間だ!


エンデヴァーはヒーローやめろ!


エンデヴァーは自己満でヒーローやってんのか?



更には






ホークスは嘘つきだ!




ホークスは人殺○


ホークスもヒーローやめろ!



というかヒーローは一体何をしたんだ?



____



人間というものは残酷で、


悪いことに重点を置きたがる。


『こんな…こと…』


悲しくて悲しくて。


手が震える。



死者○人、負傷者○全万人



見ると大きく被害の状況が写真に移されている。


色んな場所で、色んなヒーローが命をかけて

守ってくれたのだと言うのに…。



なんて残酷な世界なんだ____



涙が溢れ、画面が見えなくなる。



『うッ…ふぅッ…ぅえッ…』


声を殺して泣く。



啓悟くん…



啓悟くんは…何も…悪くないよ。


エンデヴァーさんもみんな…



ヒーローもみんな…何も悪くないよ。



みんな…がんばって…


『ううっ…..ふぇッ…..う』



鼻水がすごく出て



ああティッシュほしい…



机の上に置いてあるティッシュを取ろうと


立ち上がろうとする。





「美姫さ…、?はぁ…っはぁ…」













あなたのおかげで。

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つづきたのしみー!

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