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「ああ、目が覚めた?」
「まだはっきりしてないだろ、視界。暫く寝てるといい」
『………!』
「お、起きたね」
「おはよう」
『お前、さっきの……』
「先程君を買い取らせて頂いた、ルイスだ。これからよろしく」
「…………あー、怖がってる?………ごめん」
『…何の目的があって、俺を買った?』
「え、それ聞いちゃう?」
「一目惚れ、ってやつ」
『……………………は?』
「いやー、あれは運命だった。君を見てビビッときたんだよ!」
『はあ??』
「嬉しいなあ、あんなトコで君みたいな人に出会えるなんて!僕が落札するしかないと思ったよ!」
『はあ??????』
「早速買い物にでも行こうか。その髪もどうにかしよう。行きつけがあるんだ。」
「髪がすっきりして顔が目立つようになったね!どこから見ても整ってるなあ、うんうん」
『???』
「いや、これか?……………いや待て、こっちも捨てられない…………。 」
『???????』
「……………もう全部いこう。この服全部くださーい!」
「いやー、疲れた疲れた。大っ変有意義な時間だったよ」
「……あ、ちょっとあそこで休憩してから行こうか。飲み物買ってくるから、君は座ってて!」
「はい、珈琲。」
『ありがと…………』
「ごめんねー、一日中連れ回しちゃって。舞い上がっちゃった。」
「…………どうかした?静かだけど」
『………………何だよ。一目惚れ、って……』
「ええ…、そのままの意味だけど?」
『そうじゃねえし……。』
「じゃあどんな意味?」
『……………男に一目惚れなんて、おかしいだろ…。』
「……………… 」
『………何、なんか言えっての』
「……いやあ、君……」
「照れてる顔もかわいいね……」
『あぁっ!?別に照れてねえ!!』
「いやいや、そんな顔して否定されても…、ってカンジ」
『………………』
「………………そんなに信じれないなら、」
『待っ、顔近えっ』
「証明してあげる。」
『…………………へっ?』
「あ、ごめん。唇は早かったかな?手繋ぐとこからやり直す?」
『……っ!!』
「……とまあ、これからよろしく頼むよ。最初は友達として、ね。」