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かくれんぼ

小さい頃からずっと一緒に遊んでいた

A子という女の子がいた。

年は同じだから馴染みやすくて,2人でよく公園とか行ってた。

その時には絶対にかくれんぼをした。

お互いに一番好きな遊びで,私はよく自分

から鬼をやりたいと言っていた


「もういいかい?」

と聞いたら

「もういいよ」

と返ってくる優しい声が好きだったから。


そんなある日、A子ちゃんは亡くなってしまった。殺人犯が警察に追いかけられている途中に,近くにいたA子ちゃんを人質とし,そのまま56してしまったのだ。


どうして?

何で小さいのにこんな早く○んじゃうの?生まれつき病気持ちで皆と全然馴染めない私を支えてくれていたのはA子ちゃんだけじゃん。あんなに優しい子が…どうして?

受け入れられなかった私はその日の夕方、いつも2人で遊んでいた公園に行った。


そのまましばらくベンチに座った後,10秒数えて,

「もういいかい?」

と聞いてみた

当然返事は返ってこない。やっと現実だと理解した。泣きながらいろんな所を探した。


「A子ちゃん?」   「ここに居るの?」


どう頑張っても見つけられない。いつも見つけられなくて泣いていたら出てきてくれたA子ちゃん、今はどれ程泣いても出てきてはくれない。

「A子ちゃん!もう出てきてよぉ」


ずっと叫んでいたら,お母さんが来て,

「大丈夫。A子ちゃんは目に見えないけど,あんたの心のなかに居るんだよ。

記憶の中に、ずっと生きているよ」


そう言われた。


ねぇ、いつか私もそっちに行く日が来る。その時は、またかくれんぼしようね。

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