テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
沢山のいいね♡ありがとうございます✨️
執筆する上ですごい励みになっております🥹🫶
遅くなりましたが隙間時間に投稿失礼します💦
設定¦学園パロ
💛···▸後輩
💜···▸先輩
(※)
・ご本人様には一切関係ございません。
・長め。(お時間がある時にぜひ🙇♀️)
苦手な方はスクロール❌
お好きな方は是非ご覧下さい。
↓↓↓
[7話]
✧———✧ ——— ✧ ———✧———✧ ——— ✧
深澤side
💜(やばいっ、遅刻だ……!!)
いつもならもう席に付いてる時間。
だが、深澤はまだ廊下を走ってる最中だった。
チャイムが鳴るまであと三分。
深澤はギリギリで辿り着いた教室に飛び込み、
一番後ろの窓側、自分の席へと素早く座った。
それと同時にチャイムが鳴った。
💜(まぁセーフだろ……)
荒い息を整えながら、
深澤は鞄を机の横に掛けた。
でも、なんだかこの椅子、座り心地がしっくりこない。
小さな異変に気づいたその時───。
「……深澤先輩?」
隣の席から、聞き慣れた声が届く。
💜(え?)
深澤はゆっくり声の主の方へ目を向ける。
次の瞬間、視界に入った人物を見て
深澤の心臓がドクンッと大きく跳ねた。
だってそこに居たのは───。
💛「こんなとこで何してるんですか、?」
岩本がキョトンとした顔でこちらを見てる。
いやでも、こっちからしたらお前がここで何してるんだって話で…。
💜「……お前バカなの!?ここは二年の───」
💛「一年の教室です」
キッパリ言い切られて、深澤は目を丸くした。
何を言ってるのか理解できない…。
眠気やら混乱で上手く回らない頭の中で、岩本の言葉がグルグルと踊る。
そして、恐る恐るこの教室を見渡した。
💜(……あ、これ、まさか…)
よく見れば、周りにいる生徒は誰一人知らない顔ばかりで、棚や黒板に貼られてるポスターなども全てが違った。
💜(……嘘だろっ!!?)
ここが一年生の教室だと理解した瞬間、
深澤に今まで付き纏っていた眠気も吹き飛んで、ただひたすらに恥ずかしかった。
すぐに逃げ出そうとしたその瞬間───。
ガラッ、と重くがさついた音が教室に響いた。
💛「あ、先生来ちゃいました」
💜(…………詰んだ)
結局、一年生の教室から逃げることも出来ず、
そのまま授業を受ける羽目になったのであった。
────────────
────────
ーー1時間目、英語。
💜「どうしよう照……」
深澤は適当に自分の教科書を広げ、
なんとか顔を隠せるだけ隠していた。
そのまま小声で隣の岩本に助けを求める。
💛「どうしろって言うんですか?」
💜「俺も分かんない……!」
💛「はぁ…とりあえず、1時間目が終わるまで耐えて下さい」
💜「うぅ……最悪だよ…バレたら終わりだ…」
深澤は小さな声でブツブツと弱音を吐きながら、とにかく出来る限り縮こまっていた。
その様子を見て、岩本は「はぁ……」と小さく息を吐いた。
かと思えば、岩本は突然立ち上がり───。
💛「先生、教科書忘れたので隣と席くっつけていいですか?」
💜(……え??)
岩本は先生に許可を貰うなり、自分の席と深澤の席(ではない)ピッタリくっつけた。
深澤は不思議そうに岩本を見る。
💜「なんで急に……」
💛「別に。先輩がうるさいから」
💜「ごめんて、、」
深澤は小さく謝ると、再び教科書で顔を隠した。
その横顔を、岩本はチラリと盗み見た。
すると、何かを思いついたかのように、
自分の机の横に掛かってる鞄に手を伸ばした。
その中から取り出したのは、白いパーカー。
💛「これで着といて下さい」
💜「え、いいの?」
問いかける声に戸惑いが滲む。
岩本はそんな深澤を見て、
ほんの少しだけ視線を逸らした。
💛「バレると面倒なんで」
ぶっきらぼうにそう言う岩本。
深澤はその手にあるパーカーを見て、
パッと表情に光を灯した。
💜「ありがと……!」
受け取ったパーカーを大事そうに両手で抱えて小さく笑った。
そして、なるべく物音を立てないようにと意識しながらパーカーを着用する。
💜(なんだ、優しいとこあるじゃん)
さっきまで「詰んだ」とか何だかんだ言ってほざいてた事も忘れて、素直にそう思ってしまってた自分がいた。
けれど、ふと鼻を掠めた柔軟剤のいい匂いに深澤の動きが止まった。
指先すらも全く出ない袖を、まじまじ見つめる。
これが照の匂い……。
💜(って、何考えてんだ俺!!)
無意識に早くなっていた心臓の音が岩本に聞かれてないか不安になる。
なんかおかしい……。
いや、多分原因は照なんだろうけど。
あの日照が妙に火照った顔しやがったから!
(※6話にて)
それから嫌でも少し意識しちゃうとか……。
💜(良くないぞ…深澤!!)
ぐぬぬぬ、と小さく唸る。
落ち着け。別にこの行動に意味があるわけじゃないし……それに相手は所詮クソガキだし。
無理やりそう思い込むことで、
深澤は少し強引に落ち着きを取り戻した。
───はずだったのに。
💛「先輩」
不意に隣から呼ばれて、
深澤はビクッと肩を上下に揺らした。
「なに?」と軽い声と言葉を意識しながら岩本の方に顔を向けた。
すると、次の瞬間───。
岩本の手が、ゆっくり首元へと伸びてきた。
ファサッ、、
柔らかい布が降りてきて、視界が覆われる。
そこで気づく、フードを被せられたことに。
狭くなった視野の中、見えてるのは───
目の前の岩本だけだった。
💛「これで俺以外は見えない」
💜「……っ!!」
その一言が、胸の奥に落ちた瞬間。
深澤の顔が、一気に熱くなった。
耳まで赤くなっていくのが、自分でも分かる。
💜(ぐあああっ!!ドキドキすんなぁぁ!!)
慌てて視線を逸らす。
けれど、フードのせいで逃げ場はない。
狭くなった視界の中で、どうしても岩本だけが目に入ってしまう。
そのせいで、心臓はますます速くなっていった。
その時だった────。
先生『おいそこ、喋ってるのバレてるぞ!』
流石に騒ぎすぎたのか、
教卓から先生の大きな声で注意された。
深澤は慌てて教科書を構えて顔を隠す。
先生『もういい』
先生『宮舘、ここの問題答えてみろ』
しーーん。
先生がそう言った瞬間、教室が沈黙に包まれる。
え、なになに、誰だよ宮舘…。
深澤は他人事のようにキョロキョロと教室を見渡した。
すると、隣の岩本が声を潜めて───。
💛「今は先輩が宮舘ですよ」
💜「マジかよ…っ!?」
フードで上手く顔を隠しながら、前の黒板に書かれている英文を確認する。
”still want you to stay here.”
💜(わ、分かんなすぎる……!)
深澤は目の前の英文を見るなり頭を抱えた。
黒板を見つめたまま、必死に頭の中で答えを探るが、そう簡単には脳は働かなくて。
とにかく宮舘に恥をかかせる訳には……!
深澤は無理やりにでも答えを絞り出そうと必死になる。
すると────
💛「……まだここにいてほしいです」
💜「え、?」
耳元で響いた低い声に、深澤の思考が止まった。
ゆっくり首を傾けて隣を見ると、驚くほど近くに岩本がいて、深澤は目を見開いた。
💛「答えです。早く答えてください」
💜「……は、??」
一瞬、何を言われてたのか分からなかった。
けれど、数秒遅れて岩本の言葉の意味がようやく頭に入ってきた。
💜「ぁ、……あぁ!分かってるよ!」
慌てて前を向く。
顔がさっきと違う意味で真っ赤になる。
でもそれを無視するように岩本が教えてくれた答えを口に出した。
今度は恥をかかずに済んだが、
深澤は別の事で完璧に恥をかいていた。
なに勘違いしてるんだよ、と自分に文句を言う。
💜「……ややこしいんだよ」
気づけば、無意識のうちに言葉が漏れていた。
深澤は、「え?」という岩本の声で我に帰る。
💛「何がややこしいんですか?」
💜「え、あ、ほら!問題がさ……」
深澤は誤魔化すように早口で口を動かすが、分かりやすいほどその口調は焦っていた。
岩本はそれ気がついたのか、
「ふっ」と軽い笑い声を小さく漏らした。
💛「嘘つき。顔赤いですよ先輩」
ニヤリ、と意地悪く口角を上げた岩本は言葉の通り赤くなった深澤の頬を指差した。
💜「〜〜〜っ……!!」
深澤は思わず両手で頬を覆った。
確かに熱くなってる頬。
岩本にちょっとそれっぽい言葉を言われただけなのに。
それにここまで反応してしまってる自分にも
からかってくる岩本にも腹が立つ。
💜「お前…バカにすんな───」
思わず身を乗り出す。
今度こそ何が言い返そうとした。
その時、背後から────
『あれ?ここ、俺の席じゃない?』
💜「……え?」
💛「あ、やべ」
二人は同時に振り返る。
そこには、
深澤が座ってる席の持ち主───
💜(うわぁぁぁ!!宮舘ぇぇ!?)
心の中で盛大に叫びながら、
深澤は勢いのまま立ち上がってしまった。
クラス中の視線が、深澤に集まる。
そこで深澤は悟った。
───逃げなきゃ。
💜「お、お邪魔しましたぁぁ!!!」
深澤は恥なんてもう投げ捨てて、
叫びながら教室から飛び出して行った。
❤️「誰?あの人、転校生?」
💛「……さぁ、」
残された岩本は呆れたように、パーカーを着たまま逃げて行った深澤の背中を見えなくなるまで見つめていた。
すると、次の瞬間───
『え!さっきの深澤先輩じゃない!?』
『マジで!?なんでいたの?』
『えー話しかけとけば良かったぁ!』
『また来てくれるかもよ?』
口々に聞こえる女子たちの声。
岩本は思わずその会話に耳を傾けた。
高い声で話す女子に対して、
ざらりとした嫌な感情が広がっていく気がした。
💛(……なんか、面白くないな)
────────────
────────
岩本side
ーー放課後。
💛「先輩、パーカー返してください」
放課後、岩本はパーカーの存在を思い出し深澤の教室まで足を運んだ。
もう帰ったのか、深澤以外生徒はいなかった。
💜「あ!ごめん忘れてた」
深澤は思い付いたようにポカンと口を開けると、
まだ着たままだったパーカーを脱ぎ始めた。
脱いだパーカーを岩本に返すと同時に、
深澤は「なんかさぁ」と呑気な口調で続けた。
💜「今日、色々やばかったけど」
💜「ちょっと楽しかったかも」
💛「……どこがですか?」
急になにを言い出すんだ、と言うような顔で深澤へ険しい視線を送る。
深澤はそれでもお構い無しに、言葉を続ける。
💜「だって久しぶりに一年生の教室行ったから」
💜「それに!照のクラス可愛い子多かったし」
その言葉に、岩本の眉がピクリと動いた。
💛「……そうですかね」
💜「うん!まぁ多分俺は一年生でもモテモテなんだろうけどね〜?」
自慢するような口調で、そんなことを呑気に話す深澤から少し視線を外す。
そして、クラスの女子たちが深澤の内容で盛り上がってたことを思い返す。
確かに深澤は一年生でもモテるんだろうけど、その事実がどうも気に食わない。
岩本の表情が徐々に曇っていく。
でもその変化に気づかない深澤は───
💜「また行っちゃおうかな?」
冗談っぽく言ったその一言が、
女子の言ってた『また来てるれるかもよ?』という言葉と重なった気がした。
先輩がもし本当にまた来たら、女子だって喜ぶと思うし、先輩だって満更でもなさそうな顔して笑ってるんだろうな。
なんかそれ、ムカつくな。
岩本の中に苦くて黒い感情が根を張る。
そして、気づけば深澤の肩を強く押していた。
💜「いてっ、なんだよ急に」
よろけて後ろの机に少し身体が傾いた深澤に遠慮なく距離を詰める。
💜「ちょっ……なに、」
後ずさろうとする深澤のネクタイを引いた。
さらに近くなる距離。
岩本の機嫌が悪い事を理解するわけもなく、ただ頬を赤く染めるだけの深澤。
自分の気持ちも知らずにそんな顔をする深澤にも、こんな深澤の事でギャーギャー騒いでる女子にもひたすらイライラする。
💛「先輩って本当に軽い人間ですね」
💜「……はぁ、?」
💛「そういう顔、誰にでも見せそうですし」
その一言を最後に、深澤はぴたりと動きを止めた。
さっきまで赤く染まっていた頬から、すっと熱が引いていく。
代わりに浮かんだのは、隠しきれないほどの驚きだった。
目を丸くしたまま、何度か瞬きを繰り返す。
💜「なに……もしかして怒ってんの…?」
💛「はい。鈍感すぎる先輩にイライラしてます」
岩本は淡々とした口調でそう言った。
表情も声も、起こってるようには感じられないのに、岩本の雰囲気とビリビリした空気感で起こってるという事実だけは理解出来た。
沈黙した深澤を逃がさないように見つめながら、岩本は小さく息を吐く。
そして、次の瞬間───
胸の奥で堪えていた感情も苛立ちも全てが波のように流れ出てしまった。
💛「先輩みたいに馬鹿で鈍感で嘘つきで」
💛「人の気持ちを理解できないような奴なんて」
冷たい声が、深澤の耳元に落ちる。
💛「誰かに本気で好きになってもらえる訳ないじゃないですか」
💛「もう二度来ないで下さい」
岩本が全部言い切った後、
二人きりの教室がやけに静かに感じた。
岩本は全部を言い切ってしまった罪悪感と、
どうせ伝らないんだろうなという呆れにも似た諦念が胸に広がった。
どうせまた「なんだとクソガキ!」とか「俺はモテるんだよ!」とか言ってごちゃごちゃうるさい事を言うんだろな。
岩本の中には、そんな想像しかなかった。
なのに────
💜「……」
深澤は何も言わずに、岩本から出た言葉一つ一つをただ飲み込もうと必死だった。
深澤の瞳が、微かに揺れる。
そこで岩本はハッとした。
でももう後悔するのも遅くて───
💜「………うるさいな」
💜「もういい、帰る」
深澤の口から出たのはそれだけだった。
いつもより小さくて弱々しい声は、静かな教室では妙に大きく聞こえた。
岩本の身体を押し退けると、
深澤は机の上の鞄を持って、岩本には目もくれずにスタスタと教室を出て行ってしまった。
岩本はその背中を見ることも出来ず、
ただその場に立ち尽くす。
💛「………」
💛(もしかして、)
💛(傷つけた…?)
今まで自分が何を言っても傷ついた仕草を見せなかった深澤が、あんな分かりやすく反応するとは思わなかった。
💛(……やば)
自分が思ってた以上に、深澤は傷ついていた。
その事実が遅れて岩本の胸に重くのしかかった。
さっきまであれほど苛立っていたはずなのに、
今はもう、その感情すらも残っていなかった。
つづく。
✧———✧ ——— ✧ ———✧———✧ ——— ✧
ユニット曲みんな最高すぎる…😭✨️👍
【元】空乃 風♋🥀🐇
271,748
コメント
6件

真に受けて凹む深澤先輩かわいい…笑
教室間違えるって…w 距離が近づいたかと思ったらまたギクシャクしちゃったなぁ…