コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
〜💜side〜
💜『落ち着いた?』
『はい。もう大丈夫です。』
『ありがとうございます。』
💜『そんなに畏まらなくてもいいんだけど。』
俺の家についてボロボロになってる2人のことを治療した。
ぬいぐるみサイズの絆創膏なんて持ってないしどうしたもんかと思ってたら2人とも不思議な力を使って自分で回復していた。
💜『…俺は深澤辰哉って言うんだけど君たちの事…聞いてもいい?改めてなんだけど…。』
テーブルの上に乗ってもらってる2人と目線を合わせるように俺は床に座って2人に色々聞いてみる。
レン『そうですね。私はレンと言います。』
カイト『僕はカイトって言います。』
💜『レンくんとカイトくんか。』
レン『はい。私たちはこの世界とは別の次元にあるキンプリ王国って所から来ました。』
💜『…キンプリ王国?』
カイト『僕の手を握ってください!』
💜『え?分かった…、これは…』
カイトくんが伸ばしてくれた小さな手を握ってみると俺の頭の中に映像が見えてきた。
💜『ここがキンプリ王国…』
カイトくんが見せてくれた景色は自然が豊かで住んでる人たちも動物たちもみんな平和に過ごしている…良い世界だな…。
レン『私たちはキンプリ王国を治めている王子です。』
💜『そうなんだ…ってえ!?王子様!?』
レン・カイト『??』
まさか偶然助けただけの小さな2人が国を治める王子様だったなんて…。
しかもなんでそんなに驚いてるの?みたいな顔を向けられてるし…。
いや、王子様って聞いて驚かないはずがないわ!わら。
💜『…ごめん。王子様だって知らなくて…』
カイト『大丈夫ですよ。深澤さんには感謝してますから。』
💜『…うん。ありがとう。てか、深澤さんじゃ距離あるからふっかって呼んでよ。』
レン・カイト『分かりました!』
💜『…で、王子様たちがなんでここに ?国を離れて大丈夫なの?』
レン『それは…』
カイト『……………………。』
俺の今の一言で2人とも顔を伏せて悲しい顔になってしまった…。
💜『…ごめん…』
レン『…いえ、何があったかお話します。』
💜『うん。』
レン『私たちの世界は滅ぼされました。』
💜『…え?』
何かあったんだろうなとは思っていたけどまさか2人の世界が滅んでたなんて…。
しかもめっちゃ平和な世界を…?
💜『誰がそんな酷いことを…。』
カイト『…シャドー帝国です。』
💜『…シャドー帝国?』
レン『シャドー帝国は世界を闇で支配して滅ぼそうと企んでいる巨大な闇です。』
💜『…闇?そんなのが…』
カイト『その中でも闇の王って呼ばれてるキングシャドーの力はとても強力で歯が立たなくて…』
💜『…そっか…。』
2人ともそんな闇に必死になって戦ったけど力尽き、人々に逃げてと言われて逃げてきたらしい…
こんなに小さいのにそんな悲しいことが…
とても現実とは思えないけど目の前にはレンくんとカイトくんがいるしこれが現実なんだよな…
それに闇の奴らは生き残った2人を滅ぼそうと後を追いかけてきてるらしい。
って事はこの世界も危ないって事だよな…。
💜『…何とか力になれればいいんだけど。』
なんの力なんて持ってない普通の俺が出来ることなんてある訳がない…。
レン『存在しているかは分かりませんけど…』
💜『…綺麗だな…。水晶玉?』
沈黙が流れていた部屋の中でレンくんとカイトくんは9色の水晶玉を出していた。
…これも偶然なのか俺たちSnowManのメンバーカラーと同じ色だし個数も同じだ。
カイト『僕たちの国に言い伝えられてるんです。この水晶玉に選ばれた9人の剣士たちが闇を滅ぼして世界を救ったって。』
💜『…そんな凄い水晶玉なんだ…』
レン『…ですがあくまでも伝説ですので私たちも本当かどうか分かりません…』
まぁ世界を救ったなんて言われてるんだから簡単には見つからないよな。
💜『でも何もしなかったら世界が滅んでいくのを黙って見てるだけになっちゃうよ? 』
カイト『それは嫌です!』
💜『だったら俺も協力するから、一緒に探そうよ。』
レン『ありがとうございます!』
俺と2人が出会ったのも何かの縁かもしれないしやっぱり放っておくなんてできないや。
レン・カイト『………………!!』
💜『どうしたの?』
急にレンくんとカイトくんが震えはじめた。
尋常じゃない怯え方だ…
レン『…奴らが…闇が来ました…』
💜『…え?』
カイト『僕たちを追ってここまで…』
覚悟決めた矢先にかよ…
レン『…ふっかさん…』
💜『…大丈夫、2人のことは俺が守るから。』
世界を滅ぼせる力を持った奴らだ。
怖くない訳がない…。
けど2人を守る為、そして世界守る為にその9人の剣士を探すって約束したんだ。
あんなにカッコつけたのに今更逃げたらダサすぎるだろ、わら。
💜『…行こう。案内をお願い。』
俺はレンくんとカイトくんを私服のポケットの中に入ってもらって家を出て行った。