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独華視点
「はぁ～」
俺は自室に来るなりデカイため息を付いた。
「主に暗い顔見せちまった」
ベッドにダイブして、枕に顔を埋めてそんな事をぼやく。
「兄貴に連絡、取ってみるか」
この前スマホ使い方を教えたきりで合っていない、連絡していない、そんな兄貴に久々に連絡をすることにした。
「もしかしたら、伊華の姉、王華についてなんか知ってかもしんねぇし」
そう呟きながら何と無く気まずい空気が流れてて何も話せてない兄貴に連絡を取るのに理由を付けてサイドテーブルに乗ってる真っ黒のスマホを手に取る。
何で俺はL〇NEにしなかったんだろう。何と無く、声が聞きたかったのかもしれない。初期設定からさほど変えていない画面で兄貴に電話を掛けた。
スマホからコール音が聞こえてくる。主に掛けるときはさほど苦ではなのに、何故か、心臓がバクバクいった。
暫く待っていると、コール音が切れ、兄貴の声が聞こえた。
『もしもし、どうしたんだ？独』
久し振りに兄貴に名前を呼ばれて、変な感じがした。
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