深澤side
あ〜学校疲れた。
家って落ち着くよな〜
分かる?分かるよね?ね?ね?((((((
……暇だな←
落ち着くとは言ってもさ〜
暇なもんは暇なんだよな〜
………学校行くか
夜の学校ってわくわくするよな。
よし。行こう。
あ、でも妹帰ってくるかな〜?
「ただいま〜」
ナイスタイミング妹よ!!←
「おかえり〜」
「あれ、たつ出かけんの?」
「ちょっと学校行ってくるわ」
「え、なになに?呼び出し?」
ニヤニヤしてるな…
呼び出しじゃねえっての。
「行ってくるけど、気をつけてな。」
「戸締りきっちりしとけよ」
「分かってるって〜笑」
「お母さんみたい笑」
……お母さん…か笑
コイツは、妹は、自分の母親のこと、知らねえのにな笑
「お母…さん…?」
「辰哉、ごめんね。」
「どこ行くの?俺も行く!」
「辰哉は行けないわ。」
「なんで…?」
「花恋を、守ってやってね。」
「お兄ちゃんなんだから…」
「なんで!!おかーさん泣」
「泣かないの。」
「どこ行くの!!」
「お母さんはもう、ここには居られないの。」
「どうして…?」
「辰哉、お母さんと、最後の約束、できる?」
「……やだ」
「辰哉、お願い。」
「最後じゃなきゃ約束するもん泣」
「最後じゃないから。約束していい?」
「…うん」
「花恋を、お父さんとずっと守ってね。」
「……分かった。」
「ありがとう。」
「お母さん…」
「なあに?」
「いつ、帰ってくる?」
「……辰哉と花恋が十分大人になった頃…かな」
「……待ってるね泣」
「じゃあね。」
「バイバイ泣」
花恋は、俺の唯一の妹。
母親が家を出ていった時、俺は8歳で花恋は3歳だった。
そして、母親が出ていった後、俺と花恋と父親の3人暮らしだった。
でも、俺が中2になった頃、父親が事故で亡くなった。
花恋はそのショックでこれまでの記憶を無くした。
もちろん、母親の記憶も。
「_つ」
「たつ、」
「たつ!!!」
「うおっ」
「も〜。なにボーッとしてんの?」
「そんなんで大学の授業に追いつけんの?」
「ハイスンマセン」
全く…妹に怒られるとは…
「じゃ、行ってきまーす」
「気をつけてね〜」
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