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9 - 第9話 レイクサイド②

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2025年04月01日

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【お願い】


こちらはirxsのnmmn作品(青桃)となります

この言葉に見覚えのない方はブラウザバックをお願い致します

ご本人様方とは一切関係ありません


犯罪組織と戦うメンバーさんの、戦闘パロ のお話です


※お知らせ:年度が変わって急に私生活が忙しくなったため、コメントはいいねを押させていただくことで返信に代えさせていただきます!

いつも温かいコメントありがとうございます めちゃくちゃ嬉しいですし、モチベを上げていただいています!

投稿自体はできるだけ毎日続けたいと思っています






車に戻ってからは、あにきと共に日用品や食料品の買い出しに赴いた。


「あにき今日ハンバーグ作ってよ」

「えぇでー。じゃあ後はひき肉と…」


あにきと話すないこはいつも通りで、さっきまでの表情がクルクル変わるないこに戻っていた。

あの真顔だった一瞬は夢でも見てたんじゃないかと思うほど。


「まろ、酒も買う?」


たまに俺の方を振り返るときも、にこにこと笑っている。

「ん」と小さく無表情に応じた俺を、目敏いあにきが見逃すはずがなかった。




家に帰って夕飯を終え、それぞれが自分の時間を過ごし始めた頃。

子供組は相変わらず一つの部屋に集まって遊び始め、ないこは買ってきたパーツで爆弾を作ると言って作業部屋にこもった。

俺の部屋を訪れたあにきは、「もーっ」と呆れたのと文句を言いたそうなのとで複雑な顔をして入ってくる。


「何なんお前ら! 俺がおらん数十分の間に今度は何があったん!?」

「…言いたない」

「まろ」


こういうときだけ運動部の上下関係のようなノリを出してくるのをやめてほしい。

名前を呼ばれて凄まれただけなのに、ベッドに腰かけて足を組むあにきの前に正座したい気持ちに駆られる。

俺たちの空気感から何かがあったのは察したらしい。

抵抗を諦めてレイクサイドでの会話をかいつまんで話すと、聞き終えたあにきは目を見開いて驚いていた。


「え、何でダメなん?」

「いや驚くんそこ!?」


どちらかと言うとないこのぶっ飛んだ質問に驚いてほしい。

だけどあにきは、冗談ではなく本気でそう思っているようだった。


「任務のときと夜パニック起こしたときに助けられとるから、ないこは完全にお前に懐いとるやん。仕事でもいい相談相手になっとるし、今日もまろとおるとき楽しそうやったし、ないこがまろを好きになるんは全然驚かんけど」

「……」

「何でダメなん」

「もしそうやとしてさ」


あにきの言葉を一旦受け入れて、俺は眉を寄せる。


「そんなんで好きになるとしたら、それは完全に助けられたからやん。俺やからとちゃうやん」

「…え、何。拗ねとるん?」

「違う違う。そういう低次元の話じゃないねん。だるいだるい」


どう説明したら分かってもらえるだろう。考えを巡らそうとするけれど、脳はうまく働いてくれない。



「…俺はさぁ、あにき」

一度言葉を切って、俺は目を伏せた。

いつものように今ここに酒を持ってきていなかったことが悔やまれる。



「ずっと昔から、あにきのことが好きやねん」


俺の続けた言葉に、あにきが一瞬ひゅっと息を飲んだのが分かった。

目を丸くしてこちらを見据える。それを受け流して、俺は続けた。


「りうらが好きで、しょにだも好き。…まぁあほとけも入れてやってもえぇかな」

「…び…っくりしたわ、『Like』の話か」


ベッドからずり落ちそうになりながら驚いていたあにきは、寸でのところで何とかこらえた。

「そう」と短く答えた俺は、自分の両手を広げてみる。


「これ以上、大切なものは増やされへんねん」

「…そこにないこも入れてやったらえぇやん。このチームは家族みたいなもんやろ」


解せないと言わんばかりのあにきの声音に、俺は自嘲気味の笑みを漏らした。


「ないこは無理」

「……何で」


今日同じ質問を何度受けただろう。肩を竦めた俺は、「理由はいくつかあるけど」と前置きした。



「どうしたって勝たれへんやん、死人には」



唇を歪めて笑う俺に、あにきは「……え?」と目を見開く。



「それ…ないこのあの噂の話? 前のチームで恋人亡くしたっていう…」

「さぁ、どうやろね」

「…お前…もうそれは自分の中で答え出とるやん」

「出てないよ。俺は認めへんから」

「何でそういうとこだけ頑固やねん」


あにきは呆れたように盛大なため息を漏らした。それから思い出したように「そういえば」と顔を上げる。



「ないこ作業部屋こもって長ない? 明日早朝から仕事あるからはよ寝かしたいんやけど」

「子供ちゃうんやから放っといたら?」

「まろ、呼んできて」


両手の指を顔の前で組み合わせてにっこり笑うあにきに、俺は反論しても無駄だと悟って吐息まじりに立ち上がった。




コンコンと作業部屋のドアをノックしたけれど、返ってくる声はなかった。


「…ないこ?」


ゆっくりとそれを押し開くと、奥の机に突っ伏しているピンク頭を発見する。

作業しているうちに眠ってしまったのか、左手にはワイヤーを持ったまま。

右腕は枕のように頭の下に敷いていた。


「ないこ、寝るんやったら部屋に…」


声をかけようとして、失敗した。

右腕の上に顔を横向きに乗せているないこを覗き込んで、思わず息を飲む。



閉じられた目からは、涙の跡が一筋残されていた。

泣き疲れて寝てしまったのかもしれない。

目頭の辺りから横向きに流れるその跡に、親指の先で拭うようになぞった。



ないこを泣かせたのは、過去の恋人の幻影か。

それとも……



「…俺、か」



小さく呟いて、「ごめん」と付け足すとそのピンク色の柔らかい髪を一度だけ撫でた。

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