その日の仕事終わり…
岩本と深澤が、本日オフの渡辺にも謝りたいと言う事で…
2人を乗せて、目黒は車を走らせている
「ねぇ…翔太の家って確かこっちじゃ…」
渡辺の元に向かっている筈が…
全く違う場所に居ると、深澤が気付く
「昨日、翔太君。俺の部屋に泊まったので…」
すでに渡辺には、連絡済みで…
もし、まだパジャマならば…今すぐ私服に着替える様に
LINEで指示を出しておいた
案の定、昨晩…身体を酷使した渡辺は
やっと歩ける様になったばかりで…
【2人なら、仲も良いし…気を使う事もないだろ?】
そう渡辺に言われたが…
【俺が、パジャマ姿の…可愛い翔太君の姿を見せたくないの!】
そう、正直に伝えると…
大人しく、了承してくれた
『翔太…目黒の部屋に居るって…。あぁ…俺、翔太に酷い事…』
おそらく、お仕置きされたのだろうと…
人知れず…深澤が気付いて、非汗を流す
そこから、2人は渡辺に会い…
何度も頭を下げて謝罪した
次の日、再び楽屋にて…
先に来ていた渡辺に、その後に来た目黒が抱き付き甘え出した
「ちょっ…めめ!イチャイチャ禁止!この前、そう決まったやん!」
向井が騒いで、剥がそうとするが…
「それは、昨日でもう終わり…。ねぇ、リーダー?」
目黒が岩本に声を掛けると…
焦った岩本が振り向いた
「あぁ…もう、充分やったし…そろそろな…」
「そうだよ…ずっと離れ離れも可哀想だし…」
深澤も、苦笑いして同意した
「ほら康二。岩本君も認めてくれたし…もう解禁!」
嬉しそうに、隣に座る目黒の姿に
あの日のLINEを思い出す…
『【俺達の為】って、この事か…』
用意周到な目黒に驚き…
感心しながら、久しぶりの目黒の隣を味わった
「ねっ…上手くいった///」
「やり過ぎな気も…」
「翔太君の隣の特等席…。康二に取られない為には、仕方がないよ」
そう言って、嬉しそうに笑う
そんな目黒の顔を見つめていると…
何故だか、自分まで嬉しくなってしまい
2人は顔を見合わせ、笑い合う
これからもずっと、この時間が続けば良いなと
この時の渡辺は、そう安易に考えていた…
【第二章・完】
コメント
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🖤の独占欲にニヤニヤが止まりませんでした😍 ありがとうごさいました😊

危機は回避したと思いましたが🤔