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〖 第1話 〗 はじめまして
(ここ、か…、)
今年の春、大学を卒業した私は小さい頃からの夢でもあった教師の道へ進んだ。
桜が舞う公園の脇道を通り抜け、信号を渡ったその先に、これから教師として通う高校の門を見つける。
(立派な学校だな、)
門には【雪野中学校】と書かれた、大きな表札が掲げられている。
そんな門をくぐると、目の前にそびえ立つ、創立からまだ数年と経っていないような綺麗な校舎に足を踏み入れた。
校舎の2階にある職員室に向かい、他の先生方に挨拶を済ますと、持ち場である部屋へ向かう。
《 保 健 室 》
ガラッ
渡された鍵を使ってドアを開けると、ふわりと甘いような香りがした。
ここが私の持ち場、保健室。
もはや教師、というより…などと思う人もいるだろうが、私は小さい頃から、”保健室の先生”に憧れを持っていた。
保健室の先生は怪我をした生徒を匿うだけでなく、1人1人を見守り、支え、時には寄り添える、あたたかい存在なのだ。
そんな人に、私はなりたい。
ガタッ
『ぇ、?』
突然の物音に驚きを隠せずにいる私。
恐る恐る物音のした、ベッドの方を除くと…
そこには、ゲームをする1人の生徒が。
周りを見ると、ゲームの他に、お菓子やスマホなど、明らかに保健室では扱わない物がちらばっていた。
甘い匂いは…コレが原因だったのね。
『…なにしてるの?』
そう声をかけると、相手は耳に付けていたイヤホンを外し、私に問い返してくる。
?「誰だよ、あんた」
『ここの、保健室の先生、です、』
急に問い返された私は、おどおどとした口調でそう返した。
『君こそ、誰?』
目の前で気だるげにしている相手に、質問を変えて問う。
?「あー、はじめまして、」
渡「渡辺翔太でーす」
面倒臭そうにそう返すと、渡辺くんはまたイヤホンをして、ゲームを再開した。
…先生として、これは許せない、かな
『具合悪いなら、コレは必要ないよね?』
相手が手に持つゲーム機を少し雑に取り上げると、渡辺くんは睨むように此方を向く。
渡「……それ、返せよ」
『これは今、必要じゃないでしょう?』
『それに、具合が悪い訳じゃないなら、授業に戻った方が良いんじゃない?』
渡「はっ、笑」
渡「授業なんて、んなめんどい事受けるわけねーじゃん」
めんどい事。確かにそうだ。
学生は勉強するものだと言われるが、私はそうも思わない。
自由に、楽しく過ごせればそれでいい。
が、それとこれとは話が別。
保健室での”サボり”はしてはならないこと。
渡「だーかーら、それ、返して?」
『だめ、サボりは良くないよ、渡辺くん。』
渡「せんせーには関係な…ッ」
ガラッ
渡辺くんがそう言いかけた時。
閉めていた保健室のドアが勢い良く開いた。
𝐍𝐞𝐱𝐭 … ♡100
みなさんこんにちは!ゆずです∗*゚
今回初めてのノベル版連載❕
第1話、どうだったでしょうか?(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
この連載は、毎話ごとに♥️が100に到達したら、次のお話を上げていこうと思います🙇🏻♀️
♥️、💬、+👤 宜しくお願いします👍🏻´-
次のお話で会いましょう𓈒𓂂𓏸
コメント
8件
どうなるの〜?!恋の始まりとか〜?! 続き楽しみ♡♡