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〖 第2話 〗 サボりすぎ
ガラッ
突然開いたドアの先に立っていたのは
3人の男子生徒だった。
?「あーっ!翔太いたぁ!」
?「さすが幼なじみ〜っ」
?「ふふ、笑」
どうやら、渡辺くんを探していたようだった。
4人が笑いながら会話をしていると、その中の1人が私の方を向き、不思議そうに言う。
?「あれ、こんな先生、いたっけ?」
『あ、新任の、者です』
急に話題がこちらに向いたため、少しぎこちなくそう答えた。
そんな私の答えを聞くと、また違う1人が
?「よろしくお願いします」
と、礼儀正しくお辞儀をした。
礼儀のなってる生徒だな、などと思いつつも、3人に名前を尋ねた。
?「俺は、アニメオタクの、」
佐「佐久間大介でーすっ」
1人目は、”こんな先生いたっけ?”と私の存在に1番初めに触れたピンク色の生徒だ。
?「はじめまして」
阿「阿部亮平と言います」
2人目は、先程礼儀正しくお辞儀をしてきた生徒だ。あざとい系男子とでも言うのだろうか、首をコテンと傾けている。
?「俺は」
舘「宮舘涼太です」
最後の1人は、どこか貴族らしい空気を纏う生徒だ。おそらく、渡辺くんとは幼なじみという関係なのだろう。
渡「どーした?なんで来た?」
阿「サボりの翔太を捕まえに来たの!」
「生徒会長として、許せないからねっ!」
阿部くんは、生徒会長らしい。
どうりでしっかりしてるわけだ。
佐「てゆーか、翔太って、ゲームできたっけ?」
佐「ド下手なイメージあったんだけど、笑」
渡「っるせー、」
阿「もぉ〜っ!早く戻ろうよ!」
舘「ほら、翔太、いこ?」
渡「…ん、いこ」
幼なじみにはやけに素直だな、まさか、などと考えていると突如チャイムが鳴り響いた。
キーンコーンカーンコーン……
佐「おりょ、鳴っちゃったぁ」
阿「もぅ、、早く戻ろ?」
阿「次移動だよっ」
舘「よし、早く行こう」
ようやく静かになる、そう安堵したのはほんの少しの間だけだった。
渡辺くんは、まだそこにいた。
相変わらずお菓子、ゲーム、スマホなどでベッドは散らかっていた。
渡「んだよ、何見てんだよ」
そう聞かれる。
いやいや、何見てんだよっていうか、
渡辺くん、サボりすぎでしょ。
𝐍𝐞𝐱𝐭 … ♡100