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「俺の気持ち」
准(じゅん)が言った後、まるで喉を締めつけられたように息ができなくなった。
いずれ結婚を申し込むのはわかっていたし、受け入れていなかったわけじゃない。
だけどその時がいざ迫ると『 美穂(みほ)を失うかもしれない』という怖さは、想像をはるかに超えていた。
お互い黙った時、准のスマホがメッセージの受信を知らせた。
准は画面に目をやったと同時に、ふっと頬を緩める。
「筒井(つつい)だ」
准の声も表情も、とても優しかった。
「……筒井、無事家に帰れたって。元気なかったから、気になってメッセージ送ってたんだ。家まで送るつもりだったけど、筒井の親友が送るって言ったから、そいつに任せて……」
画面を見つめながら話す准は、その向こう側にいる美穂を愛おしんでいるようだった。
そんな准を見ていると、胸がきしむ。
だけど今の話だと、美穂はあかねさんと帰ったということだ。**********
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