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次の日、朝練のため部室に向かう月島と山口。

睡眠の質が悪かったため、欠伸が出る。

山「ツッキー、寝不足?」

月島が、道中に何回も欠伸をしていたため、心配で声をかける。

山口にそう聞かれ、月島は眼鏡の下から目をこする。

月「別に」

だるそうに答え、階段を上がっていくと部室から話し声が聞こえた。

部室との距離が近付くにつれ、声の主が日向と影山と田中のものだと分かる。

影山の声を聞き取り、昨日のことを思い出す。


視線を感じているうちは、優越感に近い感情を感じられていた。

しかし、それも束の間。

休憩後から、自分に対する視線が無くなり、何事もない様子でバレーに打ち込む影山の姿が、気に入らなかった。

自分から仕掛けた事で、感情を揺さぶられるなんて、と思うと溜め息が出る。


部室に入ると、声の主達は月島達に視線を向ける。

月島は無気力な声で挨拶をする。

ちょうど着替え終えた3人は、先に行っているという動きをし、部室を後にする。

影山と一度も視線が合わなかった事に、ほんの少し寂しいような気持ちになる月島。

しかし、一瞬でその気持ちを全否定するように首を横にブンブンと振る。

月(何、考えてんだよっ)

山(ツッキー・・・いつもと何か違う)




2022/01/03

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