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太平洋におけるフランス軍の動きは急激であった。彼らはアメリカ製の新型兵器「デプス・シーカー」(深度探知機)を活用し、太平洋の航路に大量の機雷を敷設。これにより、連合軍の補給船団が壊滅的な被害を受け始める。
地雷の特性は高度で掃海艇では感知できず、触れた瞬間に炸裂する仕組みだった。さらに、海底の深部に配置された一部の地雷は、連動して連鎖的に爆発する「連鎖式機雷」という恐るべき技術が用いられていた。
英科朝の指導者たちが緊急会議を開く中、ウィリアムが深刻な表情で報告する。
「太平洋の補給線は完全に麻痺状態だ。連合軍の艦隊が地雷によって次々に沈められている。」
雅也は拳を机に叩きつけた。
「このままではヨーロッパ戦線にも影響が出る。フランスの策は狡猾だ……だが、必ず突破口はある。」
加藤が六魂の一つ「天雷剣」を握りしめながら低く笑う。
「奴らの仕掛けた地雷をぶっ壊せる方法を見つければ、逆にこちらが有利になる。雅也、策はあるか?」
雅也は冷静に地図を指差す。
「イギリスと協力し、特殊潜水艇を投入する。機雷を感知し、破壊する装置を持つ新型艦がロンドンで開発されていると聞いた。」
ウィリアムが頷く。
「その装置、‘ネプチューン・スイーパー’だな。試作段階だが、テストは成功している。すぐに調達しよう。」
特殊潜水艇「ネプチューン・スイーパー」が太平洋に投入される。これにより、従来の掃海艇では対応できなかった機雷の感知が可能となり、少しずつ安全な航路が確保されていく。
しかし、フランス側もまた、地雷を次々と投入し、抵抗を続ける。海戦は泥沼化し、双方に膨大な犠牲を強いることとなる。
フランス軍は自動航行型の爆撃艦を投入。これらは無人で海上を進み、激突して爆発する「動く地雷」とも呼べる兵器だった。
英科朝の艦隊が襲撃される中、雅也は一計を案じる。
「奴らの動きには規則性がある。橘、陸上からの援護射撃を頼む。」
橘は笑みを浮かべながら、愛銃を手に取った。
「よっしゃ、待ってました!狙うは動く地雷の操縦機構やな。京都人なめたらアカンで!」
橘の正確無比な射撃と、「ネプチューン・スイーパー」の活躍により、フランスの地雷網は徐々に突破される。
最終的に、英科朝とイギリスの連合艦隊がフランス軍の基地を発見し、徹底的な攻撃を加えることで、太平洋戦線の地雷脅威をほぼ壊滅させることに成功する。