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涼太 side
ラウールの家を出てタクシーに乗り込むと教えてもらったプラネタリウムの前まで来た。上映が終わったようで人の波が帰って行くのを見送った。
色白の華奢な少年がロビーに出てくるなり、目を擦っている。期間イベントで開かれている七夕飾りの前で立ち止まった。
涼太❤️『遅くなってごめんね。翔太迎えに来たよ』
すごく驚いているが視線を手元に戻すと、最後の一文字を書き上げ、笹に短冊を飾った。
翔太の字で書かれた短冊が目に止まっただけでも10本はある。
涼太❤️『どこまで優しいのよ・・・』
翔太らしい願い事に呆れる。
恥ずかしそうに笑うと涙が流れた。頭を撫で抱きしめると声を押し殺し、肩を震わせて泣いた。
〝帰ろう〟そう言うとコクリと頷いた。
タクシーに乗り込み俺の家へ向かった。家の近くの公園の前で下車するとベンチに2人並んで座った。
涼太❤️『部屋見つかったって?』
翔太💙『嘘だよ・・・これ以上ラウールに迷惑かけられないから』
ホテルに泊まるつもりでいたらしい。
よく見ると手には紙袋を持っていて、中でシャンプーが傾いているのが見える。
涼太❤️『翔太、俺と一緒に住まないか?』
翔太は驚いた顔をしている。
翔太💙『俺、涼太に甘えちゃうから・・・』
翔太の手を取ると、すごく冷たい。
突然手を握られて動揺している。
視線を合わせると翔太がここに居るのだと実感する事ができた。
涼太❤️『翔太の事が好きだ。お前を愛してる』
翔太💙『えっ?冗談きついよ・・・』
俺の顔を見るなり、本気だと気付いた翔太は視線を逸らした。
涼太❤️『ずっと前から好きなんだ。お前との関係を壊したくなくて、今まで言えず仕舞いだった。・・・ごめん気持ち悪いよな』
翔太💙『そんな事ない・・・嬉しい、俺も涼太の事大好きだ。でも涼太は特別な存在過ぎて・・・よく分からない』
涼太❤️『すぐに蓮を忘れろだなんて言わない。少しずつ愛してくれればそれで構わないよ。俺と一緒になってくれない?』
翔太は目に涙を溜めて、俺の手をギュッと握り返した。真っ直ぐと俺の目を見た青黒色の瞳が涙で揺れている。
〝宜しく〟
握り返されたその手を引き寄せ翔太のおでこにキスをした。
おでこに手を充てた翔太は〝火傷しそうなくらいに熱い〟と言って顔は真っ赤だ。
立ち上がり、翔太に手を差し出すと、その手を掴んで2人並んで家へと向かった。
翔太💙『涼太、ありがとう』
涼太❤️『何が?』
翔太💙『俺を見つけてくれて』
涼太❤️『ラウールが教えてくれたあそこに居るって』
翔太💙『何処までも出来た後輩だ・・・でも見つけてくれてって言うのはそういう意味じゃなくてね』
涼太❤️『ん?あぁそう言う事。当たり前じゃん何年翔太と一緒に居ると思ってるの?』
物理的な事じゃない・・・翔太の心が戻った
部屋の扉を開けるなり、翔太は俺を壁に追いやって唇にキスをした。
涼太❤️『いいから、無理しなくていい』
翔太💙『涼太キスしたいって思ったからこうしてる//嫌だった?』
涼太❤️『嫌じゃないよ・・・でもンンッ////』
再びキスをしてきた翔太はシャツの中に手を入れて俺のお腹を撫でた。
涼太❤️『待って///無理してるよ翔太らしくない!』
翔太💙『俺らしいって何?今日だけ無理させて・・・忘れさせて。明日からはゆっくり愛すから。お願い俺を拒まないで』
翔太 side
涼太の告白は正直想像も出来ていなくて、素直に嬉しかった。ストンと胸に収まった〝愛してる〟の言葉がムズムズと蠢いてる。
言葉にされるとすごく恥ずかしくてドキドキと心臓がうるさい。
蓮を亮平を忘れられるだろうか・・・
忘れるも何も、2人宜しくやってるんだ。
勝手に思い続けて迷惑だろ。
家に着くなり、涼太を求めた。
今日だけは涼太が何を言おうと・・・
翔太💙『俺だけを愛して・・・』
涼太❤️『お前しか愛した事ない。本当にいいんだね?』
翔太💙『しつこいと嫌われるぞ!抱っこして連れてって?』
涼太❤️『はいはいお姫様。言っとくけど俺、翔太から嫌われた事ないよ』
翔太💙『ふふっ自意識過剰だよ』
涼太の匂いがする。首にしがみついた俺をお姫様抱っこした涼太は、寝室のベットにゆっくりと俺を下ろした。
腕を伸ばすとベットに上がった涼太は愛おしそうに俺の事を見ると頰を撫で、俺の手を掴んで自分の頬に持って行くと頬擦りをした。
大事そうに頬擦りする姿に嬉しくて思わず涙が溢れる。
翔太💙『早く来いよ』
涼太❤️『急かすなよバカモノ!二十年来の片想いに今終止符を打ってんだよ!黙って待て』
翔太💙『ははっ///あと何時間待てばいい?』
涼太❤️『明日の朝までには終わってんじゃない?』
涼太がこんなに緊張している姿を初めて見る。
いつも余裕がある涼太しか見た事がなかった。
涼太と唇が重なり合う。
自然と空いた隙間に涼太の舌がはいってきた。
涼太のキスは優しくて愛が伝わってくる。応えるように舌を交わすと、お互い貪り合う。
自身でシャツを剥ぎ取ると俺のシャツに手をかけて一瞬躊躇い、2人目が合った。
翔太💙『意気地無し…そんなんだから二十年近く片想いなんだよ』
涼太❤️『口の聞き方には注意しなさい。翔太二十年分愛される覚悟は?』
翔太💙『ふふっ怖ぇ〜なんせ朝までだもんね///きて涼太』
シャツを剥ぎ取りお腹にキスをするとシャツがベットから落ちた。
くすぐったくて身体を捩ると、今度は背中を人差し指でなぞられた。
翔太💙『んんっ///ちょっとやめてよっ』
涼太❤️『昔からここ、弱いよねクスッ』
涼太しか知らない俺の弱いところ。
俺の後ろに回って、背中のホクロに一つずつキスを落としていく。わざとらしくリップ音が鳴り響き胸をドキドキさせる。首筋に舌が這えばゾクゾクと快感が押し寄せ声が漏れる。
翔太💙『ンンッ涼太///はあっ//』
涼太の唇が耳朶を食んだ。後ろから抱きすくめられ涼太の顔が見えない。手で涼太の頰を撫でると俺の手を掴んで口に含んだ。一本一本を大事そうに舐めとっている。ゾクゾクしっぱなしでどうにかなりそうだ。
焦らしに焦らされてる。
翔太💙『早く…やだぁ涼太』
涼太❤️『急ぐ必要ないだろっ?まだ、これ一年分だからね』
おいマジかよ…
ゾクゾクしたりウズウズしたり頭おかしくなる・・・
急に後ろから伸びてきた手がお腹を撫でてる。
もう今度はキュンキュンするんだけど・・・
お腹を撫でた手が腰に差し掛かるとゆっくりとズボンを下着ごと下ろした。
何度も見られた裸も、こんなに焦らされて脱がされれば恥ずかしい。
翔太💙『おい!いい加減にしろ////恥ずかしくて今すぐ死にそう』
涼太❤️『恥ずかしくて死んだ人いないから大丈夫』
俺のお尻にもキスしてる。
涼太が俺を愛する音だけが部屋に響き渡り、恥ずかしいったらない。
肩を掴まれて涼太の方に向き直されれば
・・・顔からきっと火が出てる
涼太❤️『ねぇ・・・大丈夫?顔真っ赤よ』
ほら・・・もうやだ
慌てて涼太に背を向けると、ギュッと後ろから抱きすくめられる。
涼太❤️『翔太そんなに俺とは嫌かな?』
涼太side
いきなり振り向いた翔太は俺の唇にキスをした。
涼太❤️『何で泣くの?』
翔太💙『嫌じゃないよ..うぅ゛恥ずかしい….恥ずかしいだけ・・・早く抱けよ///愛してくれるんだろっ///今何年目?』
涼太❤️『ふふっ///3年目』
翔太💙『もぅやだ///…』
涼太❤️『可愛いすぎるよ翔太//』
優しく頭を撫でると身体を窄めた。
もう一度舌同士を抱き合わせて翔太を味わう。
耳を舐めれば快感に悶え蕩けた顔を見せる。
初めて見る翔太の表情に、思わず頰に手が伸びる。
涼太❤️『翔太綺麗だ』
翔太💙『ンンッあっはぁっ////』
翔太は枕の端を右手で掴み、爪を立てて快感に身体を踊らせるとシーツの擦れる音がする。
可愛いらしくピンクに色づく胸の蕾を、舌で転がすように舐めると腰を弾ませた。
翔太💙『ンンッ//』
下へ下へとキスを降らせていく。白磁の肌に俺の唇が吸い付くと綺麗に花が咲いた。たくさんの花を咲かせていく。
花茎に到達し内股にキスをするとビクリと身体を震わせた。勃ち上がりだした花茎を口に含むと俺の口内でドクドクと脈打ち、大きく膨らんだ。
翔太💙『はぁっンンンンッあっ//りょぅたぁ////ンンッ』
先端を啄み先走りを舐めとるといやらしく音を立てる。
翔太💙『ンンッンンッ////ハアッ//…ヤッ///アッンンンンッ出る涼太出る』
手で上下に扱くと先端から愛液が溢れた。口に含んでスピードを上げて扱けば勢いよく口内に白濁を放ち翔太の性を飲み込んだ。
翔太💙『んっ涼太気持ちかった…俺もしたい涼太のイイ?』
返事を待たずに翔太は俺のズボンを脱がすと、小さな口いっぱいに俺のを咥えた。
俺の股の間に正座してちょこんと座りながらモゴモゴ言いながら頑張って愛撫してる。
翔太💙『んっんっ//んっんっ』
涼太❤️『ハァっンンッ気持ちイイ翔太上手だね///ああっんっ』
亀頭まで丁寧舐め上げ先走りを吸い上げながら時々口に含み手で扱いて頭を上下に動かした。
涼太❤️『ンンンンッ翔太離して//んっ出るから離して//しょうた!ンンンンッああっ///駄目、汚いから出しなさい!』
翔太は白濁を口内で受け止めると喉仏を上下に動かしてゴクリと飲み干してみせた。
翔太💙『見て全部飲んだ』
無邪気に舌を出して見せた。
抱きしめて〝もういいからそんな事しなくていい〟そう言うと、
翔太💙『俺の〝好き〟の愛情表現だ!涼太もそうでしょ?』
涼太❤️『お前には敵わないよ』
そう言って2人で抱きしめ合った。
ローションを手に取り隘路を解す〝痛かったらすぐ言うんだよ?〟四つん這いになった翔太はすごく恥ずかしそうに頰を赤らめ〝うん〟と頷いた。
ゆっくりと指を挿入するとビクビクと腰を揺らした。
涼太❤️『無理しないでね?』
翔太💙『んっはぁはぁ///待って..息が…苦しくて..涼太…怖い』
涼太❤️『どうした?』
翔太を見ると顔色が悪い、恐怖で震えているように見えた。
翔太💙『怖い…蓮と亮平…見たの…ハアッヤッ思い出した…うう゛うわぁ〜ああ゛ヤダああ゛』
涼太❤️『おいで大丈夫だから翔太大丈夫怖かったね。ちゃんと泣いていいよ。声出して泣けてなかったから溜まってるんだきっと。いっぱい泣きな』
大きな声で狂ったようにずっと泣いてる。
今日まで、ひとりで戦ってきた翔太の心が悲鳴をあげた。ちゃんと声に出して、泣けてなかったんだ。
抱き寄せて泣き止むまで背中を摩り続けた。
心に大きな傷を負ってしまっている。
泣き止むと今度はボーッとしている。
ゆっくり体を横に倒すと眠たそうに俺の胸の中に収まった。急にムクリと起き上がった。
翔太💙『続きするぞ涼太・・・』
涼太❤️『翔太、俺に気を遣ってるならいいから。二十年以上待ったんだ、この先何年でも待てるよ。どうって事ない』
翔太💙『俺がイヤなんだよ…このまま涼太に愛されないなんてヤダ今日で終わりたいんだ』
〝意気地無しの涼太〟が情けなくも翔太を抱けないでいる。
蓮の事を好きなくせに強がる翔太を不憫に思い、俺と交わなければ、まだ後戻りできる・・・
翔太の幸せはココになくて、蓮と共にある・・・
翔太💙『涼太?なんで泣くの?泣かないで?』
涼太❤️『ごめん繋がると・・・』
翔太💙『言って涼太。いいから聞きたい涼太の気持ち』
涼太❤️『繋がると翔太が戻れなくなる・・・ごめん翔太お前は蓮と生きるべきだ』
翔太は俺の言葉を無視して、もう一度俺のモノを口に含むと俺に跨り熱塊を自身の隘路に挿れようとしている。
涼太❤️『やめろ翔太!やめろ、やめろって言ってるだろ』
痛みに顔を歪ませながら挿入した翔太は、自ら腰を振った。
頰を伝う涙を拭うこともせず大きな声で泣きながら
不乱に腰を振り続けた。乾いた音が響き、痛そうだ。
涼太❤️『ごめん翔太・・・本当に意気地の無い男だね。やめて翔太、ちゃんと気持ちよくしてあげる』
上下逆になり、再び四つん這いになると乾いた隘路にローションを塗り優しく指で解していく。
翔太💙『ンッ』
涼太❤️『痛い?大丈夫』
翔太💙『もうちょっとローション足して』
言われた通りに足すと、気持ちよさそうに鳴いた。
シーツが翔太の涙で濡れていく。
翔太💙『はぁはぁ、ああっあん、あん///りょた//もっと///もっとイイ///あん気持ちイイ』
涼太❤️『気持ちイイ?もっと声出して。聞かせて翔太の声を・・・指足すよ』
翔太💙『ンンンンッはぁっあん、あん…早く欲しい///あっ、あっンンッ//涼太のが欲しい//』
ローションを足してゆっくりと侵入する。
涼太❤️『大丈夫?痛く無い?』
翔太💙『平気だよ、涼太顔見せて。バックじゃ顔見えない』
仰向けに寝かせると翔太はうっとりと俺を見つめると手を伸ばして結合部に触れた。
涼太❤️『ンンッ///ちょっ翔太//』
翔太💙『ンンッ///繋がったはぁはぁ泣かないでよ涼太』
涼太❤️『お前も泣いてる//大丈夫?痛くない?』
翔太💙『うん//気持ちイイよ。もっと奥に来て//涼太もっともっと深く俺を壊してよ///』
一方通行の愛だ。
ただ俺の愛を感じてる。
自分で少しずつ愛してと言ったじゃないか。
今の俺なら蓮や亮平の気持ちが理解できる。
不安、嫉妬、独占欲どれも翔太の自由を奪うものが自分の中に宿るのを感じる。
涼太❤️『翔太気持ちイイ?ちゃんと感じてる?』
翔太💙『うん//気持ちイイよ。涼太は優しい//愛が伝わる//ンンンンッあっイイ////』
涼太❤️『ンンンンッ翔太イク・・・』
翔太のお腹に俺の白濁を放つと翔太の吐き出した白濁と交わった。
翔太は悲しい顔をした。
翔太💙『どうして?中に出してよ涼太の頂戴よ』
涼太❤️『お腹痛くなるだろ?それが原因だよ。でも、翔太見てよふたりの混ざってる』
翔太💙『お前も大概変態だ』
お前もと言ってしまった事に、翔太は一瞬顔を曇らせた。
涼太❤️『翔太の体が大事だからね。中に出すのは控えるから我慢してね。お腹拭くからジッとしてて』
翔太💙『じゃぁ・・これで終わり?もう一回はダメなの?』
墓穴掘った・・・もう一回しようなんてこれじゃ言えないじゃないか!
翔太💙『まだだよね?もう20年目になっちゃった?』
涼太❤️『いや・・・まだまだ8年目くらいじゃね?』
〝死んじゃう〟そう言いながら俺の背後にまわり込むと今度は翔太が俺の背中にキスをした。
20年を埋めるように唇を重ね、繋がった。
翔太💙『お口ヒリヒリする//』
そう言って恥ずかしそうに頰を赤らめると、カーテンの隙間から差し込む朝日を無視してベットにふたり手を繋ぎながら沈み込んだ。
コメント
34件
はあ。 花凛さん、本当に素晴らしい。 通して読むの5回目くらいかなあ❓ 無茶なオーダーに応えてくれて、それでこんなに美しい物語にしてくれて、翔太も可愛いし、伝説級の作品ですね。
この頃はよかったのになあ。 舘とだめになることで、もう幼なじみの近い関係も壊れてしまうのか…
あー尊い!!