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【能力者名】 栗毛色あるは
【能力名】 わたしのR
《タイプ:友好型》
【能力】 自殺衝動を吸い取る能力
【以下、細菌達の記録】
《昼休み、米津高校二年A組の教室にて。》
私は栗毛色あるは。
米津高校二年A組に所属する可愛い可愛い高校二年生女子だ。
私は人の悩み相談を一分間聞くことで
自殺衝動を吸い取る能力《わたしのR》
を持っている。
そのせいで私はいつも昼休みに教室でカウンセラーまがいのことをやらされているわけだ。
今日もずらっと私の席に辛気臭い顔の奴らが
並んでいた。
今日は珍しく姉ヶ崎茜色が相談に来た。
姉ヶ崎茜色はみんなのおねえちゃんと呼ばれ慕われるほどの人望モンスターだ。
姉ヶ崎茜色、私はこいつがちょっと嫌いだ。
かわいいしやさしいしおっぱいが大きいからだ。
知ってるか?真の陰キャはやさしくされると
自己嫌悪と惨めさで死にたくなるんだ。
まぁ、完全に逆恨みみたいなもんだけどな。
「最近、体育祭実行委員が思ったより忙しくて…… ちょっと寝不足かも。」
姉ヶ崎はそう言ってため息をついた。
姉ヶ崎茜色にはほんの微量しか自殺衝動
はない。
だからこれは軽い愚痴のようなものだろう。
私は黙って姉ヶ崎の愚痴を聞いていた。
「なんか……私だめだなぁ…..頼まれるとなんでも引き受けちゃって毎回後で後悔するんだ…….。でも引き受けたからにはがんばらなきゃね。」
私は姉ヶ崎の愚痴を聞いて姉ヶ崎の微量な
自殺衝動を吸い取った。
話し終わった後姉ヶ崎が小さな可愛い紙袋を
渡して私の耳元で囁いた。
「ありがとね、あるはちゃん。これ、お礼のシリアスブレイカーストラップだよ。手芸部の友達に作ってもらったんだ。」
私は思わず目を見開いた。
シリアスブレイカー様は普通の高校生だし
グッズとか出さないからこのストラップは
ガチで レアな代物である。
しかもクオリティたっか!!???
なにこれ!!??能力者が作ったやつか!!????
私はなるべくポーカーフェイスを装いながら
「ん。」
と言ってシリアスブレイカー様ストラップの入った袋を 急いでカバンの中に入れた。
…….てかこれあれか?私がシリアスブレイカー様好きなの姉ヶ崎とか皆にバレてる感じか??
「ありがとね、あるはちゃん。お昼の悩み
相談頑張ってね。」
そう言って姉ヶ崎は軽く手を振ってクラスメイトの友達の元に帰っていった。
…..私はその後残りの相談者8人分の自殺衝動を吸い取って から午後の授業を受けた。
シリアスブレイカー様ストラップは私の部屋の推し活用の祭壇に飾ることにした。
(最後まで読んでくださりありがとうございました。)