コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
少し前、寿司屋での戦闘中
「こちらは彩葉警察署です。事件ですか事故ですか」
その声が電話から聞こえた瞬間、耳からの安心感が身体を包み込むと同じタイミングで、石島への申し訳なさが身体の中から安心感を破ろうとする。
「事件です。銃を持った男が入ってきて」
焦りを見せるような声色で、警察に話す。
「了解です。落ち着いて建物の安全な所に避難してください」
電話が切れる、石島がこちらを見て、安堵した様子で厨房から出た。念の為に料理用の包丁を用意して、先程石島が隠れていた場所に隠れる
銃声が狭いこの寿司屋を包み込んだと同時に、身体の内側から石島への「助ける」という思いが包んだ安心感を突き破る。腰からM60を取り出すと、怯える助手へと渡し、包丁を持つ、
死んでもいい、彼の指1本でも触れる事が出来るのなら。
カウンターから飛び出すと、瞬時に包丁を投げる。その様が殺し屋の血に怯える男か、いい年したおっさんの必死の攻撃に見えたかはわからないが、躱されて、銃声がまた響き渡る。痛みはない、ただ、熱い。死ぬというのはどういうものなのか、プツンと意識が切れるのか、じわじわと血が抜け切るまで意識が残るのか、不思議と恐怖を覚えない自分が気持ち悪く、良い気分で、どこか誇らしさを出す。
2度目の銃声が聞こえる、微かに、ミュージカルの演奏後の、一息置いての、拍手の、ように、悲鳴が、聞こえる。それが、自分の、悲鳴、なのかは、わからない。ただ
と呆気なく終わる人生に鼻で笑ってしまう
戦闘前、寿司屋の半径6km以内にて
「おい見てくれよ!こいつぁあの荏原じゃねえか?!」
遠隔で、不正に操作する監視カメラの映像は、誰も見た事のないと言われる、荏原の顔が映る、が直ぐに壊されてしまう。
「どうしますか!行きますか!?」
喜びのあまり思わずコンバットマスターを撃ちまくる、勿論弾は入っておらず、小さく弾切れを知らせる金属音が鳴り響く
「そうか、よく見つけたな、部下を5人程集めろ、お前も含めての5人だ」
少ないと思ったが、それほどボスは自分のことを認めてくれているのかと考えると、とても嬉しかった。