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男の色香を纏わせながら、濡れた瞳を射抜く。
「…………優子。…………君だ……っ」
感情を捻じ伏せた彼の声音が苦し気に漏れると、彼女の身体の最深部が、廉の肉槍で強烈に打ちつけられた。
「あああぁぁっ……」
スレンダーな肉体を迸る淫奔な刺激に、彼女の唇から艶を纏った声が零れ、シーツに染みていく。
優子の内臓が悦びに大きく震え、彼の剛直が全て埋め込まれた。
身体を繋げられたまま、彼女は廉に抱きしめられ、唇を塞がれ、口腔内を弄られる。
「んうっ…………ふっ……んんんっ……」
「ずっと……君が…………好きだった。…………どうしても……君を…………忘れられ……なかっ……た……」
焦らすように唇を離した廉が、やるせない面差しで、優子への想いを声に乗せる。
初めて聞かされた彼の恋慕に、彼女の揺らいだ瞳が丸みを帯び、言葉を失った。
「今日と明日だけでいい……。俺だけの女に…………なって……く……れ……」
祈るような廉の声音が、優子の胸元を甘く締め付ける。
彼女は顔を濡らしそうになりながらも、細い指先が、おずおずと引き締まった頬に、そっと触れた。
「…………優子を………愛させ……て…………くれ……」
「…………」
苦渋に満ちた廉の表情と声音に、優子は逡巡した後、ぎこちなく首肯させた。
「…………くっ」
声を押し殺しながら、吐息を漏らした彼が、彼女の細い身体を勢い良く抱き起こした。
廉は律動せずに、肉体を強く結びつけたまま、長く深い口付けを優子に与える。
気が遠くなりそうなキスをしながらも、廉が時折、腰を突き上げると、重なった唇から優子のくぐもった息遣いが滴り落ちた。
湿り気を帯びた互いの肌の温度が、熱った身体に心地いい。
廉の逞しい二の腕に、優子は、辿々しく指を伝わせた。
「廉…………さ……ん……」
優子は唇をそっと離すと、男性にしては滑らかな彼の肌に触れながら俯いた。
彼の名前を呟いても、その先の言葉が見つからない。
彼女は眉尻を下げながら、唇を僅かに震わせた。
「…………余計な事は考えなくていい。優子は…………恋人との過去を忘れて…………俺に……愛される事だけ…………考えていればいい……」