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ゆり組〜!!💙❤️
最後読んで、可愛いと思ってしまったのは、私だけでは無いと思う((((((眠そうなだてのとこってこと(?) 本当に最高… 神… もう語彙力無さすぎて 5偉力?←バカになった
あれからみんなとも別れて帰路に着く。家に着いて鍵を開け部屋に入ると、いつも通り誰もいない。机には封筒が置かれていて、中身を見ると中々の大金が入っていた。これもよくあることで、俺を引き取ってくれたおばさんが置いてくれる。ただ、おばさんは俺のことがあまり好きではないようで会うことは全くない。ただお金を置いてくれるだけ。
「…寝よ。」
お腹も空いてないし、シャワーも明日でいいかと結論づけた俺は早々にベッドに潜り込み、そのまま眠りについた。
「~っ!?」
息苦しい感覚がして目を覚ます。外は真っ暗でまだ真夜中に近いことが分かる。だがそんなことを気にしていられない位息苦しい。と思ったら息をする暇もなく咳が出た。
「ごほっ、ごほっげほっ…」
あぁこれは駄目なやつだ。そうどこかで冷静に思いながら激しい咳に耐えていると、昨日話した向井さんの言葉を思い出した。
『いつでもおいで。遠慮はいらんから。』
「…いい、の、かな…」
戸惑いながらも俺は震える手で向井さんに電話をかけた。
「もしもしーどちら様ー?」
真夜中なのに昼と変わらない声に涙が溢れる。
「っ、ぅ…向井、さん…」
「…宮舘くん?」
「は、い。みや、だてです…」
「どうしたん?何かあったん?」
「…くる、しい…咳止まんな、くて、こほっ…辛い、しんど、い…」
「…!家どこ?来るから、教えて。」
「…メール、に、送り、ました…」
「ありがと、すぐ行くからな。出来れば鍵空けといて。」
「ごほっごほっ…は、い…」
「じゃあ一旦切るな。待っといて。」
そう言って向井さんは電話を切った。ふらつく体を抑えて玄関の鍵をあける。それが終わると安心感からか体の力が抜けた。するとまた襲いかかるように咳が出た。
「ごほっっげほっっ、か、は…ごほっごほっ」
咳き込みすぎて腹筋が痙攣しだし、息苦しさが増していった。段々意識が朦朧とし始め、そのまま意識を手放した。
「…ん…」
「お、起きた?大丈夫?」
目を覚ますと外は明るくなっており、隣には向井さんがいた。時刻は8時をまわっている。
「っ、学校!」
そうだ今日学校ある。慌てて起き上がるも、目の前が真っ暗になってベッドに逆戻りした。
「あー、もー熱あんのに急に動くから…」
「…熱?」
「おん。あの後家お邪魔したら玄関で宮舘くん倒れてたから慌ててベッドに運んだんよ。そしたら体熱かったから体温計で熱計ったら案の定熱があったっつーわけ。」
「…学校、連絡してない…」
「自分の体調よりも学校かいな…俺が勝手にするわけにもいかんし、それこそ前来てくれた友達に頼んだら?」
「…そう、します。」
そう返事した後、翔太に電話をかける。意外にも翔太はすぐに電話に出た。
「…もしもし。」
「翔太、俺、涼太。」
「!涼太!?お前どうしたんだよ!?連絡してんのに繋がんねぇからすげぇ焦ったんだけど!?」
「…ごめん、昨日帰って寝た後から急に咳が止まんなくなって。さっきまで気を失ってた。」
「ちょ、今は!?」
「熱はあるっぽいけど、大分咳は治まってる。」
「はぁぁ…良かったぁ…」
「それで…今日学校来れないから欠席連絡しといてもらっていい?」
「おう、任せろ。…看病来なくていい?」
「…うん。大丈夫。昨日の病院の担当の方が来てくれたから。」
「おー、なら良かった。また連絡しろよ。心配するから。」
「…うん、分かった。」
「じゃーな。お大事にー」
そう言って電話を切ると、疲れからか眠気が襲ってきた。目がとろんとしている俺を向井さんは愛おしそうな目で見て頭を撫でた。熱のせいで少し冷たく感じる手が心地よい。
「眠いなら寝ててええよ。」
「…すみませ、ん。」
「…それはまた今度な。今は寝とき。」
「は、い…」
そして俺はそのまま眠りについた。