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第2話
その日から、私と佐藤くんの関係は少しずつ変わっていった。学校では普通の友達のように振る舞っていたけれど、放課後になると二人だけの特別な時間が待っていた。
ある日、放課後の教室で佐藤くんが言った。「愛美、今日はちょっと特別な場所に連れて行きたいんだ。」
「特別な場所?」私は不思議に思いながらも、彼の提案にワクワクしていた。
「うん、ついてきて。」彼は私の手を引いて、学校の屋上へと案内した。夕陽が沈む屋上は、美しいオレンジ色に染まっていた。
「わあ…すごく綺麗。」私は思わず息を呑んだ。
「ここ、俺の秘密の場所なんだ。」佐藤くんは優しく笑った。「誰にも言ったことないけど、君には見せたくて。」
「ありがとう、佐藤くん。」私は感謝の気持ちでいっぱいだった。彼が私にだけ特別な場所を教えてくれるなんて、本当に嬉しかった。
「愛美、今日はもう一つ、君に話したいことがあるんだ。」彼は少し緊張した様子で話し始めた。
「なに?」私は彼の言葉を待った。
「君のことを好きだって気持ちは、本当に本気なんだ。だから…もっと君のことを知りたいし、君にも俺のことを知ってもらいたい。」佐藤くんの真剣な眼差しが、私の心を揺さぶった。
「私も、もっと佐藤くんのことを知りたい。」私は彼に向かって微笑んだ。
その瞬間、彼は私の手をぎゅっと握りしめた。「愛美、これからも一緒にいような。」
「うん、一緒に。」私は彼の手の温もりを感じながら、心からそう思った。