この物語はフィクションです。 実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
ジリジリと二階で目覚まし時計が鳴りはじめた。 慌てたはずみに床にでも落としてきたのだろう。 もう随分と長い時間がたった気がしたが、あのドアを開けてからまだ3分しかたっていないということだ。 独特な唸り声が聞こえた気がする。 ぼくは痛むわけでもないのにシャツの胸のあたりを押さえて、ひっきりなしに音を立てる心臓が止まってくれないかと祈っていた。 心臓の音すら影に聞こえてしまいそうだからだ。
「……君! ……き君! ……佐伯君!!」
その声に自然と身体が動いた。まずはここから離れなければ。
「がんばれ。とりあえず、玄関の方に移動するんだ。いいな」
震える手で何とか鏡を動かし、部屋の中を確認する。 鏡にはぬらぬらと光る小山から湧き立つように、黒い影が伸びていた。
(アイ********
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コメント
4件
こちらからの「視線」も感知するなんて…😱😱
イラスト挿入場所に絵がないのはミスでしょうか?