テラーノベル
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春が来なくなって、1年が経った。
みんなはもう慣れてるような顔をしていた。
俺は、あいつの病が日に日に酷くなることとか、
色々な心配が襲ってくる。
あいつは微笑みかけてくれるけど、
俺は、いつからか真顔で接するようになった。
ひどいな。
雪の寒い空の下、
近所の子どもたちが雪合戦していた。
今の気温は…−1…
凄いな…
あいつは入りたそうな顔をした。
だけど、俺は首を振った。
少女時代の元気な様子とは打って変わって
今は儚かった。
俺は…少し 見惚れてた。
だけど、恐ろしい病は
あいつの身体を蝕む。
あーあ…
雪合戦をして笑い合ってる子供達と重なって、
もう二度と戻らない、あの日々が
思い出される。
「懐古しちゃったじゃねぇか…」
もう二度と戻らない左手と、
あいつの体調は
今日も寂しく過ごすのであった。
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コメント
3件
すごぉ…
今日ヤケに調子良いな
ああ、このエピソード……胸がぎゅっとなりました。「春が来なくなって、1年」という冒頭の一文で、もう世界の空気が変わってしまったんだなって伝わってきました。主人公があえて真顔で接しているシーン、それがあいつのためだって分かってるからこそ切ないです。雪合戦する子供たちを見つめる横顔と「もう二度と戻らない左手」の対比が、言葉少ななのにすごく沁みました。物語、ちゃんと追わせてもらいますね。