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「ガラッ」
「えー、と、パーティは全員決まっていますね! ダンジョン付近への転移魔法陣が起動できたので、パーティーごとに転移を行います。
転移先から少し歩くのでついてきてくださいね」
「歩きながら今回のダンジョンについての説明をします。
今回攻略するダンジョンは、層数10の層型の普遍ダンジョン。通称”ドラインド”。
未踏破のため推定ですが、 “完全攻略ランク”は”A”。
まあ、地下層型のダンジョンなので、層が浅いところはランクD程度です。
今回の攻略ではその1〜2層を中心に動きます。
間違ってもそれより下層には進まないように。
5.6層のBランク層までならまだ遺体が回収出来るかもしれませんが、それ以深、6層より下のAランク層となると、我々教師でも、辿り着くことすら 難しくなります。
成績の取り方は簡単。モンスターを倒して、戦利品を集める。 倒したモンスター、集めた戦利品は、ランクが高いほど高い評価がつきます。 」
「…と、説明してる内に着きましたね。」
「初めてダンジョンを見るけど、意外と小さいんだね。」
リーニエが拍子抜けしたように言う。
「今回のダンジョン”ドラインド”は地下層型だ。今見えているのは、ただのダンジョンの”入口”。活動しやすいよう冒険者が作った拠点にすぎない。」
… 流石アイノン。学年首席の名は伊達ではない。
私もダンジョンを見るのは初めてだったから、てっきりこれがダンジョン本体なのかと思っていた。
今回のような高難度のダンジョンの場合は、ダンジョンを包み込むように拠点が建てられるらしい。
人気のあるダンジョンでは、拠点の代わりに 冒険者協会が支部を建てることもあるそうだ。
拠点の中に入ると、中は意外と文明的な空間になっていた。
戦利品の卸売りや、ダンジョンに潜る冒険者のための装備の売買、ダンジョン入口には冒険者協会の受付本部があり、
冒険者や商人でにぎわっていた。
「……!」
最初は不安で一杯だったのだが、
いざ本物のダンジョンを見てみれば、興奮を隠せなかった。
カートン教師が口を開く。
「形代は既に憑いているので、ピンチになったら救助できます。カウントダウンのあとは各パーティ、各々のタイミングで開始してください。」
「…では、__3.__2.__1___0!」