テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
凛音視点
中原「早く、あいつに見つかる前にここから出るぞ!!」
凛音「うん!ありがとう、中也、!」
だけどね中也、こんだけの騒音だしといて太宰さんが気づかないわけがないのよ!!
言わないでおくけどね!!多分太宰さん気づいてるよ!!
ーそのまま中也は凛音の手を掴み、外へと走っていったー
ーそんな光景を影からひっそりと太宰は見ていたー
太宰「ほんと、私の邪魔するの好きだよね。中也」
太宰「私から姫を奪ったこと、後悔させてあげるから」
ー太宰はじっと、2人が走っていった方を冷酷な目で見つめていたー
凛音「ちょ、中也、!早いって、!!」
中原「もっと、遠くに、!」
凛音「はぁッ、はぁッ、、、中也ッ!!」
中原「ッ!?ぁッ、凛音、」
ー中也は凛音と太宰を離すことしか頭になく、凛音に名前を呼ばれやっと正気に戻ったー
凛音「早いって、中也、、、」
ー凛音は息を荒げ、肩を大きく上下に揺らしていたー
中原「ッ、」
ー中也はそっと凛音の手を離し、その場に膝をついた。そして、ー
中原「ごめッ、なさいッ、、、謝るから、、見捨てッ、ないで、」
ー縋るように凛音の服を掴んだ。目には涙をため、見捨てられたくないという意思が見えたー
凛音「へ、?ちょ、中也、?」
こんな中也、見たことない。どうしてそこまで僕に縋るんだ、?
中原「、!なんだ、?」
凛音「いや、ちょっと落ち着いてほしくて、、、なんか、中也らしくないよ、?」
ーその時、中也は大きく目を見開いた。その瞳は真っ黒だったー
中原「俺、らしくない、、、」
中原「今の俺は、嫌いか、?ダサいか、?なぁ、答えてくれよ。今の俺はどんな風に見える?」
凛音「どんな風って言われても、、、」
多分これ、選択肢間違えたな。どうする、また選択肢間違えたら重力でぶっ潰すぞルートまっしぐらだぞ
どうする、、、よし
凛音「別に、中也は中也だよ」
これでどうだ!さっき言ったことと矛盾している気がするが、まぁよかろう!!
中原「!」
ー中也はそっと目を伏せ、顔を上げたー
中原「ありがとう、そう言ってくれて。確かに、俺は俺だ」
ーそしてすっと立ち上がり、帽子を被り直すー
中原「ダセェ姿見せちまったな、、、なぁ凛音。あんな俺でも受け止めてくれるか?」
ー中也の瞳は真っ黒ではなく、ただ純粋な疑問の瞳へと変わっていたー
受け止めてくれるかって、そんなの、、、
凛音「受け止めるに決まってるじゃん!!」
逆に推しを受け止めぇやついる!?いねぇよな!!←それ別アニメのネタ
中原「!、やっぱ、俺にはお前しかいねぇわ笑」
ーそう微笑む中也の心の奥には黒くどろどろとした感情が溢れ出していたー
コメント
3件
スッー神!最高!好き!溶ける!