テラーノベル
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目の前の長い階段に呆然と立ち尽くしていると、獣人は一言
_「ついてきて」
にこっと笑いそう言った。
従う義理は無いが争う義理も無いので大人しく獣人の後に続く。
道中も、獣人は一切喋る気配はなく、
ただ俺が後を追っているのを確認しつつ静かに階段を下っていった。
数分だか数十分だか分からないが、
やっとの思いで降りきった階段の先には、大きな扉が立ち塞がっていた。
獣人は急に足を引き足で蹴り飛ばす勢いで引いた足を前に運ぶ。
が、寸前で一つの影が止める。
大きな角に黒く染まった羽、腰あたりで揺らめく尻尾。
端々違う面はあるが、俺が想像する悪魔と特徴は一致する。
ただ、宗教で見る顔だけヤギ見たいな感じでは無く人の体に角と羽と尾を生やした様な。
_「お前この前も扉ぶっ壊しただろっ、少しくらい学んだらどうだ?」
そうこう考えているうちに何か話し出す悪魔。
少し引いて見ているが、初めて聞くはずの声なのに明らか怒りに満ちている。
_「えぇ、だって扉重いじゃん?、毎回開けんの手間だって。」
初対面ですら分かるほどの怒りを汲み取っていないのか、はたまた普通に空気が読めないのか
獣人はめんどくさそうに返す。
_「だったら、壊してもいいがお前が直せ。
魔法も使えないお前に出来るとは思わないがな。」
グッと押し黙る獣人を見るあたり魔法が使えないのは図星のようだ。
俺はあまり覚えていなかったが、獣人は魔法を使えないのか。
悪魔が呆れたように言い返す様を見る限り、これまで何回も扉が犠牲にーーー
と言うより、何人もの吸血鬼、その他種族が犠牲になって来たことが分かる。
俺はさっきのスライムで爛れた腹の傷を回復魔法で治していた。
普通の吸血鬼は回復魔法を使わずとも治るのだろうが。
ずっと傍観していようが何も進まない。
俺は爛れた肌が治ったところで、まだ口論を続けている二人に声をかけようと近づく。
天井が高いからか、俺の足音はよく響いた。
口論をしていた二人は俺が声をかける前にこちらを向いた。
_「、ん”ん、失礼、この扉の先では口を謹め。
悪魔が咳払いをしそう言った。
先ほどまでの様子を見れば口を謹んだ方がいいのはお二人では
と言う皮肉は口が裂けても言えないので黙って頷く。
そして、悪魔は大きなドアに手を置いて押す。
大きな音を立てて、扉はゆっくり開いていく。
扉の先には赤いカーペットと、その先には王座に座るーーー。
語り手・主人公/tg
獣人/ーー
悪魔/ーー
私の作品を見ている方々は薔薇は勿論好きだと思うんですが、百合の方は、。
好きな方が多ければ書こうかなと、、。
地雷の方が多ければ今後描写を控えます!!。
第四話→♡100・気分
コメント
5件
薔薇も百合もどっちもちゅき🫰🩵 なんなら大好物(((
薔薇と百合が分からない方々へ 薔薇=男×男 百合=女×女 だと思って下さい!! あくまで私の認識なので間違っているかもしれませんが、。