この作品はいかがでしたか?
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注意書きは一話目をどうぞ。
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s h a 視点
「シャオロン.ᐟ』
このいけ好かない様な、甘い人を堕とし入れるような声。
その音の方面を見ると、藍色の彼の姿が見えた。
「ぇ、だい、せんせい………?」
え、え、なんで。なんで。
俺の魔法は絶対に解けないし、認識出来ない最強の魔法……。
なのに、解けかけてる…….ᐟ?
え、どうして……?
「っっっ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ???」
まさか、
そんな、
「ありえない……」
いや、有り得るか…….ᐟ.ᐟ
この状況なら有り得る…….ᐟ.ᐟ
現在、魔法を使おうとすると必ずと言っていいほど魔法が暴走する状態である。
なら、逆に魔法が解けると言う事も有り得る。
昔掛けた魔法が解ける、と言う状況が。
必然的に起こりうる事態だと。
更に思考が脳内でタカタカと、駆け巡る。
もし、これだけ大規模な”魔法を暴走させる”という魔法を掛けるなら、それ相応の準備するのが必要だったんじゃないか……?
一度、こういう話をゾムから聞いた事がある。
『なんかなー』
『知らんヤツの声がたまに聞こえるんよな〜』
『でもなんかその声聞くと懐かしいような、悲しいような、』
『ようわからん感覚やねん』
『落ち着くし、なんやろうなぁ』
って。
もしかして、その時からこの”魔法”を掛ける準備をしていたんじゃないか。
その話にはまだ決定的な証拠がないため、憶測であり俺の推測ではある。
その瞬間、俺の脳裏をとてつもない感覚が巡った。
もしかして、ヤツらも俺の存在に気づいた……?
え、ぇ、ぁ、は……?
白、白、白。
俺の頭の中がその絵の具で塗りつぶされた。
え、はっ、もし、もし……ヤツらが俺の存在を思い出し、仲間達に危害を加えようとしているのなら……
ダメだ。
これ以上はダメだ。
理性的な部分ではそう考えているのに、俺の思考は留まる事を知らずぐるぐると思考が渦めく。
どんどんと悪い方向へと沈む。
ヒュっ、
そんな風音が聞こえた。
「ひゅっ、はっ、ぁ?はー、カヒュッ、ゲボっけホッ、はー」
過呼吸。
息を吸いすぎて新しい酸素を吸いきれず、古い二酸化炭素だけが俺の肺へと残り続ける。
「シャオちゃん.ᐟ.ᐟ?」
「大丈夫.ᐟ?」
「ほら、ちゃんと息吐いて.ᐟ.ᐟ」
すーはー、僕の真似してね、と言い秒針が進むリズムで俺の背中をトントンと優しく叩く。
「ヒュー、ヒューかほっ、えほっ、はーヒュー」
そうすること数分。
俺の脳内は白、その恐怖に塗りつぶされていたが、霧が晴れていくようにスっと頭がスッキリした。
これでやるべき事がわかった。
今、俺のやるべきことは……
この事件を早々に収集し、収めること。
そして、命懸けで掛けたあの魔法をもう一度掛ける。
もう二度と、アイツらを傷つけないように。
でも、どうしてこれだけの事件を起こしておいて……
なにが目的なのか。
この前のもあるし……。
一体どういう……
ぁ。
気付く。
もしかすると、
一つの可能性がこのちっぽけな脳内から産み出される。
その可能性は、正解の可能性だと未来にて起こる可能性だとここに記す。
「俺を、狙っての行動……?」
それが出来る人物を俺は一人知っている。
そう俺が独りごちたのと共に、
移動魔法が空間を歪め、捩じ込み、誰かが降りてくる。
「ははっ.ᐟせぇかぁ〜いෆ」
いつも見知った彼だった。
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疲れた。
伏線に気付いた人いるかなぁ……。
実はさ、#4.のこのシーン↓↓↓
『シッマ。』
『シッマ?』
『シッ〜〜〜〜マ.ᐟ.ᐟ.ᐟ』
『シッマ♩』
『ジッッッッッマ”ァァァァ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ』
『しっまぁ……』
⤴︎が伏線になってて、そのまま#14.のこの↓
──────一体、俺はお前らの為にどれだけやったと思っているんだ。
──────ゾムも、誰か守れるように鍛えとけよ?
⤴︎のシーンあるやないっすか。
あの#6.の伏線が#14.の伏線に繋がり、その#14.の伏線が今回の話に繋がってます。
今回の話でshaさんが『それ相応の準備してるんじゃないか。』この仮説です。
つまり、#6.の時、knさんは誰かは認識してはいませんでしたが誰かの声が聞こえており、それを懐かしく思っています。
#14.では表記が違うでしょ?
#14.では姿は思い出せてるけど顔まで思い出せなくて誰かわからないって感じです。
その誰かがshaさんです。
つまり、#6.では声だけ思い出せてて、#14.では顔はわからないけど姿だけは思い出せてたっていう魔法が解けかかっているのを表現してます。
そして、今回の話で完全にその魔法が解けるって感じです。はい。
多分難しすぎて誰もわからんと思うけど。
ま、めっちゃ簡単に言えば#6.→#14.の伏線、#14.→今回の話って感じで伏線が貼られてて今回でやっと回収したって事です。
うん。
この物語はね、無駄なところがないので。
全てが伏線って言っても過言では無いレベル。
もう疲れたのでここら辺で。
ほな、さいなら。
閲覧ありがとうございました!
またどこかのお話でお会い出来ると幸いです。
コメント
7件
初コメ(?)失礼します! 続きが楽しみです!
え…!?え…?すごぉ…1から読み直したくなるわ…