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登場人物
ガスター
日帝
幽々子
メア
江戸
フラン
インク
ザック
コバヤシ
フラウィ
リリー
スター
海王星
ブラック
(多ない…?)
以後登場人物は書きません
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さあ…始めよう 自分のための…ゲームを
12月15日
−−−−−ザック視点−−−−−
カチッ。
部屋の証明が付くと同時に
俺がまず見たのは、大きな翼に
真っ黒な瞳のバケモノだった。
そのバケモノは俺と…
その他9人を あたかも珍しいものを
見るかの如く 見回したあと、盛大に叫んだ。
「さあ…儂のためのゲームの時間だ」
はあ?お前のためのゲーム?
俺はそんなのに付き合ってやる
義理は 無い、と言いたかったが、
喉まで出かかったところで 辞めにした。
すると、背後から凍てつき そうなほど
冷たい風が吹いた。
俺は驚いて即座に振り向くと、 そこには…
「ええ。期待しておりますよ。」
と、冷ややかに微笑む男が居た。
他の9人も俺と全く一緒の 行動を
取ったようで、全員 馬鹿みたいに
口を開け 突っ立ったままだ。
ふと、一人の黒猫が問うた。
「ゲーム…それはどのような?」
「それは是非ボクが。」
黒猫が喋ることに
内心 少々 驚いて いる のだが、
間髪入れずに聞こえてきた声の主の
ほうが今は気になる。だがそんなの
関係なしに 声の主は喋る。
「皆さんがクリスマスの夜までに
成し遂げるのは…どっかにある鍵を
見つけだしボク達を殺して脱出することでぇす」
−−−−−コバヤシ視点−−−−−
はあ?そんな下らないことに
いちいち付き合っているヒマは
こっちには一分もねえよ。と
言葉を零しそうになった。
しかしまあ、どこかに
連れてこられたと思ったら、
強制的にこんなクソみたいな
ゲームをやらされる羽目になるとは。
なんともまあ運が悪いんだ。
すると9人の中の一人が
つまらなさそうに呟いた。
「そんなことをすることに、
一体何の意味があるんだい?」
…一瞬。たった一瞬だけ、バケモノが
目を見開いた。と思ったら、すぐに
元の厳しい表情に戻った。
「…その内解るさ」
バケモノが言った言葉は、
今までの覇気が嘘だった と
いうようにか細い声だった。
流石にいけないと思ったらしい
冷気の化身のような男が
補足するように言った。
「ええ。貴方達だからこそですよ。」
…こいつ、さっきの言葉を
いい感じにカモフラージュする
為に言ったんだろうが、
正直完全に逆効果である。
バケモノの言葉と相まって、
言の葉は更に不気味さを 帯びていた。
「さっきから思っていたけど、皆の
自己紹介が無いわよ。」
金髪で悪魔的な顔立ちの
小さな女の子が文句のような
口振りで言った。
確かに言われてみれば その通りだ。
俺達はさっきから当たり前のように
得意げな顔で立っている バケモノの
名前すら知らない。
すると、冷気男がホッとしたような
顔で恭しく一礼した後、自分の
自己紹介を始めた。
「私はこの洋館の使用人、
海王星と申します。 冷気男では
ありませんよ。」
冷気男ではない、という言葉に
皆が顔を歪ませた。
きっと、皆こいつに冷気男 という
渾名を付けていたのだろう。
−−−−−幽々子視点−−−−−
あらまぁ、冷気男さんは
海王星ってお名前だったのね…
それもバレてるし、
洋館メンバー だったら一番
強いんじゃないかしら?
でも…あと一人の気配が
どうしても読み取れないわ。
居るはずなのに、居ない。
…いや、びっくりしちゃったわ。
いきなりトランペットの音が
したものだから。
それもかなりの音量。
軽やかな音の元を見ると、
そこには小柄な男…というより
まだ男の子といったほうが
似合う子供がいた。
その子はトランペットから
口を離した。
「こんちゃ!ボクはスターダム。
スターって呼んでね?宜しく」
陽気な声とは裏腹に、顔は
全くと言っていいほど笑ってない。
まるで感情を失っちゃったみたい。
さあ、残るはあと一人。片翼の子。
自分に目線が集まっているのを
感じたらしい。仕方なさそうに
話し始めた。
「…儂はリリー・ルーラティアだ。
この洋館の……」
……?
「トップに立つもの。スターは
儂の補佐だ。」
どうしてか、リリーは途中で
言いとどまった。
私はそれが、どうしても
気になった。
何か、特別な事情があるのだろうか。
リリーの瞼が、 微かに動いた
気がした。
コメント
3件
ブラックも出るのですか!?やったあ!
おわぁー!!良いねぇ!!!