ベッドから立ち上がり、洗面所に顔を洗いに行く。
俺にとって本当に大切なモノ、か。
なんだろう、と考えながら青の見舞いに行く支度をする。
一人にしては広すぎる家に寂しさを覚え、すぐに家を出ることにした。
外には、苛立つくらいに、雲ひとつない美しい空が広がっていた。
いっそ、この空に吸い込まれてしまいたい。
俺がいなくたって、誰も困らないのだから。
俺がいなくなったら青はどうなる?
大変になってしまわないだろうか。
でも、あんなに酷いことをしてしまったのだから、もう必要ないか。などと考えているうちに、病院に着いてしまった。
はあ、とため息をつき、俺は中へ入っていった。
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