『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
バスティンの時間 動物と戯れ
『体育祭最後の種目!借り物競走!選手の皆さんは準備をお願いします。』
そして、私の前に立つ彼。
(私…私が選ぶのは――。)
『…はぁ、はぁ……っ。華さん。俺と一緒に来てくれ。』
『バスティン…。』
『俺は華さんが好きだ。』
真っ直ぐな目でバスティンは私にそう告げる。
『俺は…ハウレスさんよりもっと強くなって、フェネスさんよりもっと筋肉をつけて……。知的になれるように努力もする。だから…。』
『…バスティン。』
私はバスティンの手を握る。
『私は…そのままのバスティンを好きになったんだ。私のことをいつも守ってくれる…そんなバスティンが好きなの。』
『華さん…それじゃあ…』
『うん。一緒にゴールしよ。』
『わかった。じゃあ乗ってくれ。』
『え?』
バスティンは私に背を向ける。
『おんぶして走った方が速い。』
私は背中に乗る。
『わわっ!』
駆け抜けてゆく風が心地よい。
『大丈夫か?』
『う、うん。重くない?』
『ふっ。全然だ。むしろ軽すぎるぞ。ちゃんと食べてるか?』
『ふふ、うん。食べてるよ。』
『今度一緒にご飯食べに行くか。』
『うん、楽しみにしてる。』
数日後――。
『癒される……。』
もふもふ部の部室はたくさんの動物で埋め尽くされていた。
『バスティン息できてる?』
『あぁ。問題ない。』
(幸せそうだな…。)
『ラビ子、餌の時間だな。今持ってくるから少し避けてもらってもいいか?』
『( ˘ᵔ˘)プイッ』
『不貞腐れてるのか?ふふ、りす子にヤキモチか?可愛いな。』
『む…。』
(バスティンさっきから動物(女の子)に構ってばかり…。)
『っ、おい、にゃー子押すな。わっ!』
『え?』
ドサッ!
にゃー子に押され、私はバスティンに押し倒される。
『…大丈夫か?華さん。』
『あ、えと……っ。』
『にゃー子が済まないな。にゃー子、華さゆに謝るんだ。なに…?華さんがヤキモチを焼いていたから押した?』
『っ!』
『それは済まなかった。それなら今から沢山構おう。』
(それはそれで困ります…!)
『バスティン…近い…っ。』
『…嫌か?』
『っ…分かってて聞いてるでしょ。』
『ふふ、済まない。華さんが可愛すぎてついな。』
『……バカ。』
私はバスティンにチュッとキスをする。
『華さん……。』
『嫉妬させた罰です。(⸝⸝› ⤙ ‹⸝⸝)』
『っ…。』
(可愛すぎる…。)
動物達からのサプライズは時に助かる。
彼との距離を縮められたから。
𝑯𝑨𝑷𝑷𝒀 𝑬𝑵𝑫__