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48 - 「映画」💛💜

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2025年04月26日

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「おじゃましまーす……って、映画観てるじゃん」


ドアを開けると、部屋は薄暗くて、ソファには照が座っていた。

テレビの大画面には映画のイントロ。

聞き慣れない洋楽が静かに流れている。


「……ん。この前観たいって言ってたやつ。」

「ふーん」


脱いだコートを無造作にハンガーにかけて、無言で照の隣に腰を落とす。

画面に集中してる照の横顔を、そっと見つめる。

ちょっとくらい、こっち見てくれてもいいのに。

寂しくて、そっと身体を寄せた。


「……なあ」

「ん?」

「こっち、見てよ」

「映画観てんだけど」


そっけなく言いながらも、照は俺の肩を軽く引き寄せた。

腕の中に収まるようにされて、嬉しいはずなのに……どこか物足りない。

照の視線が、ずっとテレビだから。


「……別にいいけどさ、今日、俺……構ってほしくて来たんだけど」

「構ってるよ」

「それ、構ってるって言わねーし……」


ぼそりと呟いて、照の太ももに脚を絡める。

わざとスウェットの裾を引っ張って、素肌に触れるように足を滑らせた。

すると――


「……ったく」


照の片手がゆっくりと、腰に回ってくる。

シャツの裾から手が滑り込み、下腹部を撫でるように指が動いた。

指先がじわじわと熱を帯びて、呼吸が乱れる。


「……あ……ちょ、待って……」

「どうしたの?」

「……っ、そんな……急に……」


映画のセリフと重なるように、吐息が漏れた。

だんだんと照の指が深くなっていく。

だけど、照の視線はまだテレビに向いたまま。


「照……こっち見てよ……」


そう訴えても、返ってくるのは余裕のある吐息と、熱を帯びた指先。

パンツの上から撫でられるたびに、腰がぴくっと跳ねる。

「ん……っ、ひかる、やば……っあ、……」

「うるさい。声、でかいって」

「だって、ひかるが……あっ、ん、……」


いつの間にかズボンもパンツも下ろされて、ソファの上、太ももを割るように触れられて。

唇を噛んでも、漏れる声は止められない。


「……ふ、っ、あっ……ん、も……」

「……ふっかの声でセリフが聞こえない」

「は、あっ、ひかるがそんなんやるから、っ……!」


片手で、こんなに翻弄される自分が、悔しい。

悔しいのに、奥まで擦られるたびに震える身体。

呼吸が浅くなる。

頭が白くなる。

テレビの音なんて、もう一切、耳に入ってこなかった。

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