悪役令嬢なのに、 モテてモテて困っています

ジョージ王太子とお父様との三人で、応接間でのティータイムが始まった。

仕事で忙しく、邸宅にはいないことが多いお父様。わたしもお会いするのは数週間ぶり。

挨拶が済むと、ジョージ王太子はすぐさま「そろそろ王太子妃の……」と正式発表の日取りの件を切り出そうとした。

あっ……。

わたしがどうしたらいいのか分からずに固まっていると、なぜか代わりにお父様がジョージ王太子の話を逸らした。

「実は、シャーロットと顔を合わせるのは久しぶりなんですよ。農作物の作柄を視察するために国内を回っておりました。今年は豊作なので国庫も回復しそうですね」

国への思いが強いジョージ王太子は当初の目的を忘れて、身を乗り出して、お父様の話に耳を傾けた。

そのうち、二人は「他国への輸出を増やすには……」とか「農業技術を向上させるためにはどう支援し＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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