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「ふふっふふふーん!」
「なんかご機嫌だね、咲希」
「みんなと練習ができるのが嬉しくって!」
「そう思ってくれるとこっちも嬉しくなっちゃうな、ありがとう咲希」
「どういたしまして!いっちゃん」
セカイで、妙にご機嫌な咲希に声をかけ、話していると、咲希の後ろに眩い光が現れ、飲み込まれていく、
「いっちゃん!」
そう伸ばした咲希の手をグッと握り、こっちへ引っ張る、
「咲希!そっちに行かないで!」
すると遅れてきた二人も来てくれて、咲希の手を引っ張る、
「いっちゃだめ!」
「行かないで!」
「ダメ!」
「いっちゃん!ほなちゃん!しほちゃん!」
けれど、光の方が引っ張る力は強くて、ぐっと握っていた手はほどけてしまった、
「待って!行かないで、」
そう叫んでも、時すでに遅し、咲希はこの場所から消えて、咲希の黄色のキーボードも粒子になって消えていった、
「どこへ行ったのだろう」
「大丈夫だといいな」
「待つことがこんなに怖いことなんて初めてだよ」
咲希がいないことに耐えかねて、ポロポロとみんなの目から雫が零れ落ちる、このあとは練習なんてままならないで、セカイから帰ってしまった、
後に色んな人に聞くと、鳳さんから、
「あのね、類くんが消えちゃったの!」
と聞き、花里さんから
「愛莉ちゃんが消えちゃったの!」
と聞き、小豆沢さんから、
「杏ちゃんが消えちゃったんだ」
と聞き、朝比奈先輩から
「私の友達、東雲さんがどこかへ行ってしまったみたいなんだよね」
と聞いた、本当にどこへ行ってしまったのだろう、するとどこかでミクの声が聞こえる、
『まだ、届かない、夢の中、諦めて、飽きてしまって、きっともう、消えかけてしまった』
この曲、なんだ、私が知らない曲だ、これは咲希と関係あるのか、
ねぇ、咲希、どこに行ったの?いつでも待ってるから、早く戻ってきてね、
咲希に願って、家に帰った、
後ろに聞こえるミクの声は私の耳に入んなかった、