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⚠注意⚠
注意書きは一話にあります
▽山田 視点▽
山田:……あいつら遅くね?
九十九:相手が子供ですからね〜
月城:菖蒲先輩がいますし大丈夫でしょう
九十九:はるさんたちにはうたくんいるし
月城:たくぱんさんと山吹先輩はなんとかなるだろうし
山田:ここには俺がおるし
九十九:え?
山田:そういうことやできゅー。先輩は持ち上げろ
九十九:え?えーっと……わっしょいわっしょい!!
月城:………それ神輿じゃん
九十九:だって…山田さんが持ち上げろって
月城:そういう意味じゃないでしょ
山田:そんなんだからE組なんやで?
月城:いや、山田さんはF組ですよね?
山田:来年の話や来年の。
九十九:え!?!来年そーちゃんと同じクラスなの!?!………楽しそうだからいっか
山田:こいつ、ポジティブやなぁ……
月城:で?このあとどうしましょう?
山田:俺はもう金ないで?
九十九:僕は飲み物が……あっ、はるさんから連絡来てるえっと……『花火の特等席取ってやったぞ!!集合場所は神社前の鳥居な!!』だって。
月城:そろそろそんな時間ですか向かいます?
山田:そやな。別に見るもんないだろ?
九十九:僕は大丈夫ですよ
月城:それじゃあぼちぼち向かいますか
▽たくぱん 視点▽
山吹:あー破けちゃった……
柳瀬:記録は?
山吹:えーっとちっちゃいスーパーボールが5個。アヒル取ろうとして破けた
柳瀬:あの大っきいやつ?
山吹:んーんこっちのちっちゃい方
柳瀬:大っきい方いる?
山吹:んー大っきい方可愛いけどちっちゃい方が取りやすいんじゃない?
柳瀬:取ってもらうつもり?
山吹:え?「大っきい方いる?」って聞いたじゃん。
柳瀬:そういうところだけは頭の回転が早いのな
山吹:へへっ
柳瀬:褒めてないから…………ほら、取れたよ
山吹:凄い!!
柳瀬:失くすなよ?
山吹:いいの?
柳瀬:欲しかったんでしょ?
山吹:……ッ!!ありがとう!!
嬉しそうに受け取りぴよぴよとアヒルを鳴らす。
本当にこいつ、表情コロコロ変えて見ていて飽きが来ない。笑ってる顔もしょげてる顔も美味しそうに頬張っている顔も面白く感じる。
誰に対してもこういうことをする。褒められたり、怒られたり、お菓子もらったり、分け隔てなく接している。ちょっとしたことでも幸せだと笑うのは〇〇なのだからと思う部分もある。
浴衣もきれいに結い上げられた髪も似合っている。部活の凛とした姿からは想像の出来ないような笑顔。
それに見とれているのは俺だけじゃないことは分かっている。どうやらファンクラブまで出来ているようで徐々に増えているようだ。
敵が多い。俺は誰よりも〇〇のことを知って分かってる。誰にも渡したくない。
この気持ちだけは気づきたくなかった。