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▽たくぱん 視点▽
だんだんと人が増えてきた。そろそろ花火が上がる時間だからだろうか。そう言えばスマホを見ていなかった。
ラインに数件通知が着ている。はるてぃーからだった。『花火の特等席取ってやったぞ!!集合場所は神社前の鳥居な!!』だそうだ。こむぎときゅーちゃんが反応している。そろそろ向かったほうが良さそうだ。
柳瀬:〇〇、はるてぃーが……
あたりを見渡すと人でごった返していた。近くに〇〇の姿は見えない。逸れてしまったらしい。どこに行ったんだ?一人で勝手に行くなって言ったのに。
柳瀬:とりあえず、電話……
数回コール音がなるが〇〇は出ない。気づいていないのか、電源が切れているのか分からない。
柳瀬:…………まだ近くにいるだろ
なんだか、胸騒ぎがする。
▽〇〇 視点▽
モブ:よー可愛いねぇちゃん。一人?
最悪だ。人の波に押されたっくんと離れてしまった。残念なことにスマホの電源は残っていなかった。
端っこで人の波を眺めながらたっくんを探していると、声をかけられた。お祭りとなるとこういう輩が湧き出てくる。本当に不愉快だ。
急所を狙ってもいいが正当防衛とはならないだろう。無視するのが一番だ。うるさくセミが鳴いていると思っていよう。
山吹:一人ではありません。
モブ:へー顔だけじゃなくて声も可愛いねぇー
山吹:…………
モブ:俺とイイコトしようぜ?
山吹:…………
モブ:何も言わないってことはいいってことだよな?
山吹:……ッ!!離してください
モブ:暴れんなって!!
➖バチンッ
誰かに手を叩かれ、反射で手を離す。
モブ:ッ!!
柳瀬:俺の連れに馴れ馴れしく触らないでもらえます?
➖ドコッ
たっくんの冷たい瞳孔に怯んでいるそいつの腹に拳を入れた。
モブ:なっ……!!!
山吹:軽々しく話しかけんなよジジイ。あっ、ジジイに申し訳ないかw
柳瀬:ほら行くぞ
ちゃんと手をつないで。
柳瀬:わりい……見失って
山吹:全然、大丈夫だよ
柳瀬:大丈夫ならこんなに震えないだろ。
山吹:あっ……私の方こそごめん。人に押されて………
柳瀬:こんだけ人がいればそうなるだろ。はるてぃー……春田が場所取りしてくれたらしいから行くぞ。
山吹:うん
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