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「ここ行きつけなんだよねー俺の」
「へー、勇斗くん本当にこーゆーの詳しいよね」
「ダチが詳しいからそれでよく色んなところ言ってるだけだよ笑笑」
また別の友達の話。
別にどうだっていい。
そんなことより今はいつ告白すべきか。
ご飯食べ終わったタイミングで言うべきか、
「何食べる?」
「え!えーとねー、」
頭が回らない。
非常に緊張してきた。
「ねー仁人」
「え!?なに!?」
「前から思ってたんだけどさ」
「え?うん。」
「…やっぱりなんでもないや」
「え?」
なにそれ。
あーもうすぐ隠す人だこの人。
ずるいな。
結局何も言えず外に出てしまった。
お互い解散して、明日の合格発表のために早く寝ることにする。
合格してほしいという緊張より、一緒の高校になりますよにという緊張でお腹が痛い。
プルルルル
LINEが来た。
勇斗くんからだ。
『今日はありがとな。明日8時にお前ん家の前行くわ。おやすみ。 』
おやすみ!?
友達におやすみっていう!?
もうカップルじゃんもうこれ
今日告白しとけば良かったーー
思ったより緊張して中々言うタイミング失った。
てか、『…なんでもない』が気になりすぎて頭が回らなかった。
何を考えているのか分からないあの人は。
そして合格発表日。
無事に2人は目指していた塩崎高校への合格が決まった。
また一緒の同じ学校だ。
中学では告白は出来なかったけど、とりあえず今は一安心した。
というかちょーうれしい。
「仁人!おめでとう!またよろしくな!」
「勇斗くんもよろしくね!!」
「てか、”勇斗くん”っていうのやめろよ!もう高校からは呼び捨てにしろよ」
「わ、わかった、はやと、」
「よしよし、いい子だ、じゃ!俺別の人とご飯行くから先行くわ!じゃあな!」
ずるい男だよほんとに。
とりあえず良かった。
3年間また一緒の学校だ。
嬉しい気持ちを膨らませて、1人で家に帰った。