「それにしても…今日…凄い話してくれるね…。」
ギク
仲良くなって油断したところを脱出とか…。
なんて言えないな…。
言ったら何される…とか考えたくもねぇわ…。
「えっと…やっぱホラ!仲良くなりてーじゃん!?」
「えっ…僕ら…仲良しじゃなかったの…?
仲…良いと思ってたのに…!」
やば…地雷踏んだか…?
「いや、充分仲良いと思うよ?けどさ、俺…おま…レイのことあんまり知らないから…。」
「そ、そっか…そうだよね…。うん、質問…?あったら答えるよ…。嘘も…言わない。」
いや嘘ってなんだよ怖いなおい。
「え…じゃ、じゃあ…なんで俺のこと誘拐したんだよ…?」
「す、好き…だったから…。」
ナニソレ怖い。
普通好きな人ができて誘拐しようとか思うか?
俺人から好意向けられて怖いと思ったの初めてだわ。
「え、え~?なら…そ、そういうこと…するのも俺が好きだから?」
「す、好きな人とセックスしたいって思うのは…普通…?じゃない?」
あ~いやまぁそう…だよな…。うん…。
さっきからひとっつも会話弾まねぇな!
え?俺そんなコミュニケーション能力なかったっけ?
いや違う…。コイツだ!
コイツ…コミュニケーション能力0だ…!
むり…俺こんな陰キャと話したことあったか…?
なかったよ…!
こう見えてもイケイケな男子高校生だったんだぞ!
こっちは!
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