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14 - 第Ⅰ章 地下探索 第13話 迷宮の主

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2024年11月23日

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第Ⅰ章 地下探索 第13話 迷宮の主


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2024 1123 17時52分 投稿


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ごめんなさい少し短くなってしまいました、、、この話は結構変更加えるかもです!

◆◇◆◇


俺は背嚢に手を突っ込み、城塞都市フィルアで拾ったガラス瓶を一本手に取り、粉々になった肉に付着している血を回収し始めたのだった。


◇◇


「よし、こんなものかな。」


そういって立ち上がった俺の手には、新鮮な血がたっぷり入ったガラス瓶が2本。

あと1本ガラス瓶はあるが、なにかに使うかもしれないから血は入れないでおいた。


あ、瓶に入らなかった血はしっかり美味しくいただきました。


「よし、じゃあ行くか、、、」


できれば行きたくないが、もう戻ることは出来ないし、行くしか無い。

俺は覚悟を決めて、次の階層に向かう階段へ足を運んだ。


次の階層へ向かう階段はついさっき降りてきたいずれの階段よりも劣化が進んでいる。

降りている最中何度も階段が崩れて落ちそうになったが、ようやく下の方に広い空間見えてきた。


だが、その空間壁等の装飾が妙に凝っていて、床にも様々な色で放射状に見事な紋様が彫られている、今までの空間とは違う雰囲気を醸し出していた。


、、、もしかして、ここが最下層なのか?


そんなことを考えているとあっという間に床に辿り着き、最下層と思われる空間の中央に進んでいった。

足音が静かに響く中、緊張が広がっていく。

広間の中心には、とても豪華な巨大な扉があった。圧倒的な存在感を放つその扉を前にして、俺は一瞬足を止めた。


多分、この奥にこの迷宮の主がいる、と俺は思った。


「……行くしかないか。」


俺は意を決して扉を押し開けた。

扉の内部にはさらに広い空間が広がっていて、壁や天井には複雑な紋様が彫られている。

そして広間の中心部には巨大な台座と、その台座に乗った巨大なモンスターの姿。

その神秘的な、そして威圧的な雰囲気に俺は圧倒されながら俺は足を前へ進めようとした、その時だった——。


突然、反応する間もなく背後の扉が勢いよく閉じられ、部屋全体が一瞬にして暗闇に包まれた。

俺は突然のことに動揺しながらも、咄嗟に槍を持って身構えた。そして視線を前に向けると、暗闇の中から巨大なモンスターが現れた。


そのモンスターはとてつもない程の禍々しさ、そして圧倒的な力を体現したようなモンスターだった。

その姿は漆黒の甲殻に覆われて双眼は怪しげに赤く光り、全身から圧倒的な威圧感を放っていた。


その巨大な両足には無数の鋭い爪が生え、まるで鋼鉄の鎌のようだった。


「こいつが、迷宮の主、、、!」


俺はすぐさま槍を構え、今までの戦い同様に勢いよく距離を詰めようとした。

だが、モンスターは俺が動くよりも速く反応し、爪を勢いよく振ってきた。


、、、避けられない!


俺はその一撃を槍で受け流そうとしたが、圧倒的な力に弾き飛ばされて俺の体は勢いよく後方へと吹き飛んだ。


「ぐっ……!」


地面に叩きつけられた衝撃が、体中に走る。だが、ここで動けなくなるわけにはいかない。

俺はすぐに立ち上がり、地面にぶつかった衝撃で割れた床の破片を手に取り、〈投擲〉を発動した。


ブンッ!


破片はとてつもない速さでモンスターの顔面に直撃したが、モンスターはまるで痛みを感じていないかのように動きを止めようとしない。


「くそっ、どうにかしないと、、、!」


俺は右手首の鎖の紋様から勢いよく闇鎖をモンスターに向けて放った。


しかし、キィン!という音とともに鎖はモンスターの甲殻に弾かれてしまった。

そして、すぐさまその巨体に似合わずものすごい速さで、俺に反撃の一撃を放つ。

そして巨大な爪が俺の体を裂き、皮膚を簡単に貫いた。


「があっ……!」


大量の血が流れ出るのを感じ、とてつもない痛みに視界が霞む。


※ピコーン※体内の血液が5%を下回りました※


、、、やばい。血液が無くなりそうだ、、、

だが、そんな中で俺は意識を辛うじて保って〈暴血の宴〉を発動することに成功した。


〈暴血の宴〉の効果は、自身の身体から流れ出る血を鎖にして攻撃するというスキルだ。

そして、使用中に自身の血液はなくならない。まさに、この状況にぴったりじゃないか。

そして、大量の血液を持っている獲物は、目の前にいる。


俺は口から血を流しながらも、ゆっくりと立ち上がりニヤリと笑った。


次の瞬間、傷から流れ出ている血が赤黒い鎖となった。そしてその鎖は俺の周囲を蠢き、何本もの血鎖が先端を俺の目の前に居るモンスターに向けた。


その鎖の一つ一つから殺意が湧き出ているのを感じて、俺は思わず武者震いをした。

そして槍を握り直し、勢いよく地面を蹴った。


「これが、、、俺の全力だ!」

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