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#prtg
@ きみ以外なんて選ばないよ
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「っ、!こわ、い…っ、よ…しゅん……た、たずげて…っ、 ぅ、うぅ……」
耐えきれずに敦の胸に顔を埋める。
「なにが怖い?夢の話…?」
背中をさすりながら、敦が静かに問いかけてくれる。
「は、はま……っ、はまさきくん、が…ゆ、夢に……っ、夢に出てきて…!」
思い出すだけで、また身体がガタガタと震え出す。
「か、カスとか…っ、どれだけ俺に恥かかせたら気が済むんだとか…ひどいこと……っ、い、いっぱい…言われ、て…!な、殴られて…っ、ひっ…」
言葉にすることで、夢の生々しさが蘇り、さらに呼吸が荒くなる。
そんな僕を、敦は強い力で引き寄せた。
「…ひろ。とりあえず、こっちおいで」
敦は慣れた手つきで僕の腰を抱き寄せると
赤子をあやすように背中をトントンと優しく叩いてくれた。
大きな手のひらのリズムが、不思議と僕の暴れる心臓を宥めていく。
「大丈夫、大丈夫だよ。ここには俺とひろしかいないよ」
あまりの温かさと、自分の不甲斐なさによる苦しさに、胸が焼けるように痛む。
「 ひっ…うぅ…っ」
「俺がいるから大丈夫、絶対に守ってあげるから。ゆっくり息吐こうね…」
敦は僕をぎゅっと強く抱きしめたまま
いつものように落ち着いて優しい声色で、僕の呼吸に寄り添ってくれた。
敦の胸の鼓動、温かい体温、そのすべてが「現実」だと教えてくれる。
「…、まだ…ゆ、夢見てるみたいでこわくて……っ、」
まだ悪夢の残像が消えなくて、目を閉じたらまたあの暗闇に戻ってしまう気がして怖かった。
「大丈夫…俺がずっと一緒にいるよ」
敦がベッドの上で、僕の手を握ってくれる。
柔らかく、そして包み込むように、安心するように──
指先から伝わる彼の体温が、僕の心の凍りついた部分をゆっくりと溶かしていく。
そこから暫くして
「ふ、ぅ……っ…」
段々と、呼吸の波が穏やかになってきた。
酸素がちゃんと肺に行き渡り、震えも小さくなっていく。
「少しは楽になった?」
敦が顔を覗き込んできた。
敦の言葉に僕はコクリと頷いた。
「まだ、怖いよね。なにか、ホットミルクでも持ってこよっか?」
敦が優しさからそう提案してくれるが、今の僕は、一秒たりとも彼と離れたくなかった。
「や、やだ…しゅん、離れないで…っ」
服の裾をぎゅっと掴んで引き止める。
「…わかった。じゃあ、もう少し落ち着くまでこうやってしとこっか」
敦は困ったように、でも嬉しそうに微笑んで、再び僕を抱きしめ直してくれた。
その腕の中で、僕は小さく声を漏らす。
「しゅ、しゅんは…このままでも……寝れるの…?」
こんな風に抱きつかれたままで、彼はちゃんと休めるのか。
「ひろが寝たら、寝ようかな」