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ある帰り道

巴那「卒業…か」

そう。今日は卒業式前日なのである

類「はやいものだね…」

巴那「あはは…言って私はこのままの高校なんだけどね…」

類「さすが中高一貫コースだね…笑」

巴那「類は〇〇高校だっけ?」

類「そのつもりだよ。というかもう決まっているしね笑」

巴那「さびしくなるなぁ」

類「巴那君も変わったね。出会った時はほんと冷たかったのに…」

巴那「笑…ほんと感謝してるよ」

あの時。類が声をかけてくれたから…

類「え?僕にかい?」

巴那「うん!あの時声をかけてくれたからね!」

類「そうだったね…ところで巴那くん。いや巴那…巴那は女の子になるのかい?」

巴那「そうだねぇ…3年の区切り的には…4月7日に変わるんだよね…それで高校生活どうなるんだろ…」

類「巴那ならいけるだろうなぁと僕は思うけどね」

巴那「そっか…うれしいな」

そうやって帰る。




4月10日入学式だ。

巴那「そっか…類はもういないんだ…でも瑞希がいるから大丈夫だよね…」

入学式早々に屋上へ向かう。校舎は同じなので瑞希と話そうと思った。

巴那「瑞希…?」

瑞希の姿はない。そういえばまだ春休みなんだと思い出し窮屈で辛い教室に戻る

始業式は瑞希とともにしゃべっていた

もちろんそのほかの日も


瑞希の卒業が近づいてきた。

はぁ…とため息をつく。

巴那「瑞希はどこに行くの?高校」

瑞希「あぁ。神山高校ってところに。」

巴那「そっか…神高…確か私が惚れた高校だったな」



回想

小学生の巴那「お母さんお母さん!ここの高校ね!神山高校っていうんだけど…テレビで見ていきたいって思ったんだ!中学受験やめていってもいいかな?」

母「いいえ。あなたは宮女と△△(巴那たちがいる学校)だけ望めばいいのそしたら神高はちっぽけだったって思うわ。」

さな「ママぁ」

母「はいはい。」

小学生の巴那「本当はこんな有名なところになんて…でもお母さんが悲しんじゃう…でもでも…私は神高が運命に思えたから…神高に行きたいな。なんて言えるはずないよね」あはは

バカだな私。

中学受験も来月なのに何考えてるんだろ…はぁ勉強勉強…お母さんのため認めてもらうため…

っ…頑張らなきゃ…



こうやっても神高は諦めきれなかったんだよね…

進学コースより難易度が高いから勧められたけど…あんまり楽しくなかったな…

ああ…一人になっちゃうんだ…みんなとは会えない…

いつの間にか心の支えになってたんだな…類と瑞希が

瑞希「巴那…」

いつの間にか泣いていた。いつもは温かいのに今日は冷たい気がする。

巴那「じゃ…」

無理矢理笑っておく。

瑞希「あ…」

屋上から出る。

そういえば今日補習とか言われたんだっけ…

この顔で行ったらどう言われるんだろう。

あはは…

補習もサボっちゃおうかなぁなんて…

とにかく今日は帰ろう

瑞希に迷惑かける…

もうどうせ瑞希とは会わないんだし



このまま高校2年生。瑞希とはもうしゃべっていない。

巴那「もう女の子なのになぁなんでだろ…」

悩んでるのはなんでだろう

毎日自問しているが答えは出てこないまま、誰もいないはずの屋上で考える。

もう生きていくのは辛いけど

でも自分からという選択肢は0になったような気がする

それも類と瑞希のおかげなんだな。

そうだ…転校しよっかな

もうお母さんはいないし…

神高って確か転校の試験もあるんだよね…

2学期の初めで転校できるようにしよう


巴那「そういえば司って神高だよね…電話して相談してみよ」

司『もしもし?巴那?』

巴那『もしもし司?あのさ、司って確か神高だったよね』

司『そうだが…どうした?』

巴那『神高に転校しようと思ってねぇ』

司『えぇ?!巴那が?!

巴那『電話越しでもうるさい…』

巴那『まぁ…いけるかな?』

司『いけるらしいが…少し難しいと聞いたぞ?』

巴那『まぁ…大丈夫でしょ!』

司『何があったんだ?』

巴那『は?何がって…』

司『何かないと転校なんてしないだろ?』

巴那『あぁ…憧れていたっていうのもあるけど、中学の時仲よかった子は進学コースでさ…まぁ色々あってさ』

司『そうなのか』

すごく温かかった。

巴那『じゃあ…ありがとね』

司『ああ…無理するんではないぞ…じゃあな!』

電話が切れる。

やっぱり司と話すと落ち着く。

明日手続きしようかな…

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みんなとは違うのに…(類、司、瑞希から愛されます)

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