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💙『 はぁ”ー 、帰りてぇ 、』
聳え立つ 立派な 頭上 まで 高く伸びる 門を くぐり抜ければ そこは 立派な 学校 、 城 そのもの だった 。いざ 、校舎へと 足を 踏み入れ 、何処までも 伸びる 先が見えない 廊下を きょろきょろ と 辺り を 警戒しながら 見渡していると 、ある 張り紙に 目が止まった 。
『 吸血鬼ハンター 募集 』 そうか 。共存 なんて 言って 少しでも 駆除 しようとでも 言う魂胆が 見え見えだ な 、なんて 他人事 のように 思えてくる 。張り紙 を じ、と凝視 するように 見詰めていると 、
? あれ 、君が 転入生の子かな?
背後 から やけに 大人びた 印象 で 穏やかな 声色 。 勢いよく 振り返ると そこには
💚「 驚かせちゃったかな? ごめんね 。 俺は 今日から 君の担任を務めることになる 阿部亮平 です 。気軽に阿部ちゃんって呼んでね 」
20代半ば位だろうか。大人びた 声とは 真逆に 何処か 幼子のある 雰囲気に 緊張が 解け 、和んでしまう 感覚 。
“” 担任がこの人 で 良かった ” 欲を 言えば 吸血鬼 の 教師 という 願望は あるが、 まず 教師で 吸血鬼 の ものは 少なからず この学園には 存在しないのは 、ハンター 制度 が あることで 目に見えていた 。
💚「 それじゃ、まずは君の宿舎に案内するね 。その重い荷物 持ってくるの大変だったでしょ ? 」
💙『 … しゅ、宿舎 、、?』
ものの 数分 歩いたところに 学園と 同じ スケール の 城 、寮が 建てられていた 。エレベーター 、空調 、エントランス 、貴族 並の 内装に 度々 目が釘付けになり その 様子を くすくす 、と 愛おしそうに 我が子を 見守るような 優しい眼差しを 向ける 阿部先生に ますま気が緩みそうだった 。
エレベーターへと 乗り込み 、ふと 階数のボタンを 見てみると
💙『 、70 、階 .. まであるんですか?!』
💚「ふふ、びっくりしちゃうよね~。俺も最初は驚いちゃったよ。君の階は 最上階 、つまり
“ 村上 くん と 同じ階か ~ 。” 」
💙 『村上、くん?』
💚「 んー 、ちょっと 悪い噂が立っちゃう子だけど根はいい子だからさ?」
▲▽▲▽
💙『 根はいい子って、どんなやつだよ。』
阿部先生に 通された 自室 は 思ったよりも 内装は シンプルで かつ 、ガラス張りの 浴室に 、最上階の 特権とも言える テラスの 出入りが 可能 。こんなに恵まれた事は無いが、どうにも いい話が過ぎる気がするし 、なにより
💙 『あんだけ部屋あってふたりだけなんだよ、益々怪しいじゃねぇか 。』
“ それじゃ、明日は校舎の案内、授業 、クラスについての説明もあるから今日はゆっくり休んでね? ”
💙『とは言われたけど、やる事ねぇじゃん』
シンプル 故か 、学内に 設置されている 娯楽施設 は あると 言うことは 事前に 調べては居たけど 、肝心な阿部先生に聞くのを忘れており、いざ 外に出たとしても 迷子になり 、彷徨う 結末が 目に見える 。そんな 事を考えているうちに 長旅だったせいか ここに来て 突然の睡魔に 襲われ 、眠りへと着いた 。
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{ side ❤️ }
💛「そーいや、新しいやつ入ってきたらしいよ?確か、男の子 。」
❤️ 「ふぅ、なに 吸血鬼とでも言うわけ?」
💛「ん、残念ながら普通の男の子だってさ」
普通の男の子 。 引き金を引く指先が微かに 震えた 。吸血鬼ハンターとして 、隊長としての 役割は これまでも、これからも 担っていきたいのは 山々だが …
❤️ 「 、何時になったら来るんだよ、」
遠い日の記憶。かつて 吸血鬼と人間がまだ共存しきっていた 当たり前だった日常 の 隣に居たのは 何時も 俺に無邪気な笑みを浮かべる彼だった 。幼い頃から泣き虫で 中学に上がると同時に疎遠になった 彼 。今では あの 愛しき頃の 彼の 面影すら 思い出せない 。唯一 脳裏に残る 『 涼太 』という 呼び名だけが 彼を探す ヒント 。
💛「 ん、丁度 学園内で暴れてる吸血鬼が現れたって、今、目黒が向かってるけど、」
❤️「 おれたちもいくぞ。 照 」
この学園 に もし 彼がいるならば 必ず 見つけ出してみせる 。 吸血鬼ハンター なんて 物騒な 役柄だって 隠し通すのも 、彼を この学園 から 守り抜くことだって 俺に課せられた 使命 みたいなものだ 。