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🖤サイド
【地方のホテル】
🖤「はぁ…。」
俺は今ドラマの撮影で地方にいる。
🖤「あべちゃん、元気かな…。」
考えるのはやっぱりあべちゃんのこと。
あべちゃん不足で死にそう。
声だけでも聞きたいな。
そう思っているときだった。
プルプルプル
スマホが鳴った。
🖤「誰だろ。」
着信画面を見ると“ラウール”の文字。
🖤「もしもし、ラウール?」
🤍『めめ、やっほー。』
🖤「なんか用事?」
🤍『いや、ひまだったから電話しただけ。仕事中?』
🖤「今日は休み。ラウールは?」
🤍『僕は今からYouTubeの撮影だよ。あべちゃんと康二くんとしょっぴーと。』
あべちゃんがいるんだ。
声、聞きたいな…。
🖤「今、みんないるの?」
🤍『今は、あべちゃんと僕だけだよ。あべちゃんに変わる?』
🖤「うん。お願い。」
ラウール、ナイス!
心の中でそう呟く。
🤍『あべちゃ〜ん。めめが代わってって。』
💚『は〜い。もしもし、めめ?』
何日ぶりのあべちゃんの声だろう。
嬉しい。撮影の疲れは一気に吹き飛んだ。
🖤「あべちゃん、久しぶり。元気?」
💚『…うん、元気だよ。めめはだいじょーぶ?』
🖤「俺も元気だよ。」
💚『なら、良かった。撮影お疲れ様。無理しないでね。』
やっぱり、あべちゃんのこと好きだわ、俺。
🤍『あべちゃん、撮影始まるって!』
💚『じゃあ、また電話するね。バイバイ。』
ツーツーツー
離れていても、なんにも変わらないな。
あべちゃんは。
次回予告
あべちゃんのことはなんでも分かってるはずだった。
あべちゃんのだいじょうぶがだいじょうぶじゃないことも。
なんで俺はあのとき何も不審に思わなかったんだろう。
残るのはその後悔だけ。