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俺は日山陰16歳、高校二年生だ。
「今日もすげー暑かったな。早く帰って涼しい部屋でゲームでもしよう。」
いつものように学校から帰っていた。
そんなあるとき、
「やばい!」
子供がトラックにひかれかけていた。
運転手には子供が見えていないようだ。
その瞬間なぜか体が勝手に飛び出した。
「危ない!」
キィーーと大きな音が辺りいったいに響いた。
「おい!高校生が子供かばってひかれた」
「誰か早く救急車よべ!」
俺がひかれたのか。でも子供は助かったみたいだな。なら良かった。
まあ、悪い人生ではなかったな。
そこで俺の意識は完全に途切れた。
「ん?ここはどこだ」
俺は死んだんじゃなかったのか?
この暗闇は天国か何かなのか?
そのとき、暗闇の中に一点の光が見えた。
「あなたを異世界に転生させてあげましょう。」
一点の光が人型へと変わっていく。
すると目の前に光り輝く美しき女性が現れた。
「えっと、いきなり過ぎてよくわからないんですけど。」
俺は先程の言葉に対して問いかけた。
「それは失礼しました。」
「私は転生の女神です。こちらの事情で地球をのぞいていたとき、あなたが子供を助けるために飛び出して命を落としたのを見かけまして」
「そんないい人が若くして命を落とすなどかわいそうじゃないですか。」
俺はその話を聞いて一つ気になることがあった。
「事情というのを聞いてもいいですか?」
「実は向こうの世界の空間に満ちている魔素が少なくなってるんですよ」
「魔素がなくなると、どうなるんですか?」
「全生命が絶滅します。」
確かにそれはかなりの問題だな。俺は少し疑問に思った。
「俺を転生させることがそれにどう関係するんですか?」
「転生させる際に大量の魔素が地球から向こうの世界に流れ込みます。」
「それによって数百年分の魔素を補充することができます。」
なるほど、そういう理由か。疑問はなくなった。
「それで結局どうしますか?」
「転生しますか?」
決まっている。
「はい!」
俺は元気よく答えた。
「それでは職業を選んでください。」
俺はどんな職業があるのか見せてもらった。
剣士、ウォーリアー、シールダー、ウィザードなどのゲームのような職業がたくさんあった。
その中ですごく興味を惹かれたものがあった。
[魔物使い]だ。
瀕死にした魔物を配下にすることができる職業だ。
この職業は数百年に一人生まれるかどうかというすごく珍しいものらしい。決めた。
「魔物使いでお願いします。」
「承知いたしました。次にスキルを一つお選びください。」
数え切れないほどのたくさんのスキルがあった。
ありすぎてすごく悩んだ。
でもやっぱり異世界転生するならこれだろう。
[鑑定眼]相手のレベルやスキルを確認することができる。スキルには階級があるらしい。
E〜Sの階級で分けられる。
鑑定眼の場合[鑑定眼E級]だと自分から五つ上のレベルの相手までしか確認することができない。
ただし、レベルアップ時にもらえるスキルポイントを使用することで[鑑定眼E級]から[鑑定眼D級]へと強化することができる。
それによって自分より十個上のレベルのやつまでは確認できるようになるらしい。
「鑑定眼S級のスキルが欲しいです。」
「ごめんなさい。流石にS級のスキルを差し上げるわけにはいかないんです。」
「そうですか。なら何級までなら大丈夫ですか?」
「C級までですかね。」
「わかりました。それでお願いします。」
俺は[鑑定眼C級]のスキルを手に入れた。
まあC級でも25個上のレベルの相手までは確認できるらしいから良しとするか。
「それでは、今からあなたを向こうの世界に送ります。」
「ついたら近くに大きな街があるので、そこに向かうことをオススメします。」
「わかりました。」
「健闘を祈ります。頑張ってくださいね!」
これから俺の異世界での生活が始まるんだな。