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目が覚めると、平原が見える小高い丘の上の一本の木の下に倒れていた。
「うぅ、ここが異世界か。」
そのとき、ピコンっと音がした。目の前に俺のステータスと思われる画面が現れた。
〜〜<ステータス>〜〜
日山陰 Lv 1 HP 18 MP 20 残りSP 0
筋力 2 知力 2 耐久 1 俊敏 2 器用 1
スキル〜・魔物使いE級 ・鑑定眼C級
「これが俺のステータスか。」
お世辞にも高いとは言えないな。
「まあ、Lv1ならそんなもんだろう」
それに俺は魔物使いだ。俺が強くある必要はない。………多分。
「女神は近くの街に行けと言っていたがどこにあるんだ?」
そのとき、「ガサッ」と音がした。これは……地図か。女神が持たせておいてくれたのかもな。
「ありがとう。」
早速街に向かってみるか。
しばらく歩いたら、立派な城壁で囲われた大きな城郭都市(じょうかくとし)が見えた。
「よし。あと少しでつくぞ。」
〜〜城郭都市[ドラス]〜〜
「やっとついたな。」
まずはギルドを目指そう。
「カランカラン」俺はギルドの中に入った。
カウンターで受付嬢が冒険者に対応している。
俺は受付の列に並んだ。
「次の方どうぞー」
俺の番だな。「はい!」
「初めて来られた方ですね。」
「はい、冒険者になりたいんですが」
「では、ギルドでの冒険者システムを説明しますね。」
受付嬢は俺に冒険者について色々教えてくれた。
冒険者にも階級があるらしく、冒険者になりたての俺はEランクから始まるらしい。
クエストは、自分のランクより一個上までは受けられるそうだ。
クエストを一つクリアするに付き1ポイントがもらえる。それは高ランクのクエストでも変わらないようだ。
ランク昇格するには、15ポイント、つまりはクエストを15個クリアする必要があるのだがクエストに失敗した場合、違約金が発生すると同時に、ポイントが−2されてしまうらしい。
下手に高いランクに挑戦するわけにはいかないみたいだ。
「説明はこれで終了です。」
「また何かありましたら聞いてください。」
「ありがとう。ところで今の俺でも手軽にできるようなクエストはありますか?」
「Lv1の陰さんでもとなりますと〜」
「これですかね」
[薬草採取Eランク] [スライム討伐Eランク]
俺は即答した。
「スライム討伐でおねがいします。」
せっかく異世界に来たんだ。魔物と戦いたい。
それに俺の職業を試してみたかったんだ。
俺はスライムが住む平原に向かった。