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_________その1週間後
雷「ね、兄さんっ!」
僕は兄さんに飛びつくようにそう話しかけた。
忙しいだろうけど、僕、かなり待ったよ?だから、きっと聞いてくれるよね!
_________そんな願いをもとに。
太宰「何。僕忙しいんだけど。」
ほら、聞いてくれる!
雷「あ、あのさ、新しく出来た”Lupin”ってバァ、一緒に_________」
兄の口から吐き出された言葉は僕にとって、癇癪を起こすものだった。
太宰「嗚呼、それなら織田作と安吾と一緒に行ったよ。」
雷「え、ぁ、そ、そうなんだ…!な、なら次は織田作達とも一緒に」
太宰「何故雷が着いてくる必要があるんだい?」
雷「ぁ……。」
僕、邪魔なんだ……。
そう思った瞬間、何故だか誰かに向けての嫌悪感を覚えた。
雷「そ、そっか…ごめん……兄さん…。」
それだけ、僕が残した言葉は兄さんに届くことは無いまま空に消えていった。
ただ、言葉以外に残ったのは嫌悪感と虚無である。
気がつけば独りで。
兄さんは仕事にまた向かったのだろう。
でも。僕はそれでも兄の背中を見る。
いつか、兄さんに認めて貰えるように。
だから。だからだから。
_________ごめんね。