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※本作品とご本人様達は一切関係ありません。
※検索避けのため伏せ字を使用しています。
※本作品は時代パロとなっていますが、作者の個人解釈が含まれています。
 「 ci 」 『 syp 』
● ci side
 
 先生 「 だからここは 〜 〜 〜 」
 
 … やっぱり興味のない話を永遠に聞かされるほど
 
 地獄なものはない 。
 
 星の話とかやったら
 
 聞けるんやけどなぁ 。
 
 星 … 。
 
 sypと会えなくなって
 
 1週間 。
 
 また世界が灰色に変わってきた 。
 
 今度は逃げたくないから 、
 
 話したいんやけど
 
 召使とか母さんがずっとついてくるせいで 、
 
 抜け出す隙もない 。
 
 会いたいよ 、 syp 。
 
 先生 「 聞いてますか ? ci君 。  」
 
 「 え 、 あ 、 はい ! 」
 
 先生 「 聞いてないですよね 。
 
 嘘つかないでください 。 」
 
 「 す 、 すいませ ー ん … 。 」
 
 先生 「 はぁ … 。
 
 何を考えてたんですか ? 」
 
 「 な 、 なにって … 」
 
 先生 「 お友達のことですか ? 」
 
 「 え 。 」
 
 先生 「 図星ですね 、 笑
 
 会えてないんですか ? 」
 
 「 まぁ 、 はい 。
 
 母が駄目って 。 」
 
 先生 「 ci君の母上は厳しいですからねぇ 。
 
 でも 、 なんで駄目と ? 」
 
 「 え ー と … その子が一般男児というか 、
 
 いわば庶民で … 。
 
 母は穢れるから駄目と 。 」
 
 先生 「 別にその子にこだわらなくて
 
 いいじゃないですか 。
 
 ci君のような上流階級の子は
 
 たくさんいますよ ? 」
 
 「 … でも 、
 
 俺はあいつじゃないと駄目なんです 。 」
 
 今まで 、
 
 父の繋がりなどで
 
 同い年の子にはたくさん会ってきた 。
 
 でも …
 
 
 
 - ciが10歳の時 -
 
 父 「 息子のciだ 。  」
 
 「 こ 、 こんにちは … !
 
 星浦ciです !! 」
 
 男1 「 おぉ 。
 
 この子がci君ですか 。 」
 
 男2 「 健気で可愛いですなぁ 。」
 
 父 「 いえいえ 。
 
 可愛いだけじゃ星浦家の長男は
 
 務まりませんから 。
 
 ほら 、 ci 。
 
 お友達と遊んできなさい 。 」
 
 「 は ー い 。 」
 
 男の子1 「 君がci君 ? 」
 
 「 う 、 うん ! 」
 
 男の子2 「 … よろしく 。 」
 
 「 よろしく !
 
 ねぇ暇やし 、 鬼ごっこでもせん ? 」
 
 男の子1 「 … え ? 笑 」
 
 「 … へ ? 」
 
 男の子2 「 ふ 、 笑
 
 さぞ有名な星浦家の長男だから 、
 
 どんなやつかと思ったら幼稚園児かよ 笑 」
 
 男の子1 「 おい 、やめとけよ 。
 
 坊っちゃんだから泣いちゃうって 。 」
 
 「 へ 、 へ … 笑 」
 
 男の子1 「 まぁでも 、
 
 生贄を育てるだけでこんなに
 
 お金貰える家は 、
 
 さぞ頭おかしい奴の集まりか 。 」
 
 男の子2 「 お母さんが言ってたよ 。
 
 早く死んで村を安泰にしろって 。 」
 
 「 … ごめんなさい 。 」
 
 男の子1 「 はは 笑 かわいそ ー 。 」
 
 
 
 贄を育てるだけで 、
 
 いい生活ができる星浦家は
 
 周りからよく思われてなくて
 
 出会うやつ全員に嫌味を言われた 。
 
 
 先生 「 まぁ 、 お母様を認めさせるのは
 
 難しそうですね 。 」
 
 「 そうっすよね ー … 」
 
 先生 「 さ 、 雑談はここまでにして 、
 
 授業に戻りますよ 。 」
 
 そしてまた俺の興味のない話が始まった 。
 
 
 -夜-
 
 星空と月 。
 
 秋の虫が鳴いている 。
 
 俺にとっては 、 最後の秋か 。
 
 縁側に腰を掛けながら 、
 
 空を眺める 。
 
 「 はぁ 〜 … 。 」
 
 この屋敷から抜け出す方法 。
 
 sypに何を言おうか 。
 
 母さんの誤解を解く 。
 
 悩むことが多すぎて 、
 
 ため息が出る 。
 
 ″ ポトッ ″
 
 「 … ん ? 」
 
 突然 、
 
 眼の前に紙を巻いたものが落ちてきた 。
 
 「 え 、 どこから … ? 」
 
 辺りを見回してみるが 、
 
 誰もいない 。
 
 なんとなく 、
 
 紙を開いてみる 。
 
 「 !! 」
 
 
 
 
 ● syp side
 
 ciがお母さんに強制連行されて 、
 
 追いかけようか迷った 。
 
 もう二度と 、 離れたくない 。
 
 でも 、 これはciの家の問題 。
 
 俺が行くとかえって悪化するかも 。
 
 そう思うと 、
 
 足が動かなかった 。
 
 ciのお母さんの
 
 「 あの子だけでは足りなかった 」
 
 「 貴方を早く神様の所に  」
という言葉が頭に残る 。
… ci 、 死ぬん … ?
 
 どうしよう 。
 
 やだ 。
 
 助けたい 。
 
 でも 、 どうやって  ?
 
 これは助けれるもんなんか … ?
 
 目の前の到底動かなそうな暗闇に
 
 押しつぶされそうだった 。
 
 また 、 1人に … 。
 
 いや 、 あの時の俺とはちゃうんや 。
 
 もういい加減大人になれ 。
 
 ちょっとでもいいから 、
 
 解決策を考えよう 。
 
 『 … そうや 、 ! 手紙 … ! 』
 
 手紙ならバレんし 、
 
 会えなくても交流はできるかもしれん 。
 
 そう思って俺は 、
 
 急いで紙と筆を買いに行き 、
 
 すぐに書いた 。
 
 『 ciへ 。
 
 俺は大丈夫やけど 、
 
 ciは大丈夫か ?
 
 お母さんの話 、 本当なん ?
 
 言いたくないなら 、
 
 無理せんでいいけど 、
 
 俺はお前を助けたい 。
 
 絶対 、 一緒に星見ような 。
 
 この手紙の返事は 、
 
 明日の夜 、 屋敷の外に投げて 。
 
 syp 』
 
 それから一週間 、
 
 毎日ciの家周辺を見つからない程度に
 
 ウロウロした 。
 
 召使が掃除したり 、
 
 お父さんが出入りしたり 、
 
 俺の仕事があったりと 、
 
 中々機会がなかった 。
 
 でも 、 諦めなかった 。
 
 諦めたくなかった 。
 
 諦めたら 、
 
 二度と会えないような気がして 。
 
 そして 、 遂に 、
 
 一週間目の夜 。
 
 星空が綺麗で見とれてたら 、
 
 誰かのため息が聞こえた 。
 
 夜に空を見るために外に出るのは
 
 ciしかおらん 。
 
 一か八か 。
 
 中庭に向かって手紙を投げる 。
 
 「 え 、 どこから … ? 」
 
 困惑した声が微かに聞こえた 。
 
 少しの静寂の後 、
 
 ″ ドタドタ ″
 
 急いで廊下を走る音が聞こえた 。
 
 
 
 
 次の日 。
 
 ちゃんと届いていれば 、
 
 ciからの手紙が届くはず 。
 
 家の周辺をウロウロする 。
 
 まじで不審者やから 、
 
 普通に早く会いたい 。
 
 ″ ガラガラ ″
 
 家の扉が開いた 。
 
 そこにいたのは 、
 
 ciだった 。
 
 話したいけど 、
 
 今はまだ我慢 。
 
 バレたら元も子もない 。
 
 家から出てきたciは
 
 周りをキョロキョロしながら 、
 
 花壇に何かを置き 、
 
 家に入っていった 。
 
 俺はすぐに取りに行き 、
 
 家に急いで帰った 。
 
 家につき 、
 
 手紙を開いてみる 。
 
 そこにはciの達筆な文字でこう書いていた 。
 
 「 sypへ 。
 
 俺は大丈夫やで 。
 
 ごめんな 、 迷惑かけちゃって 。
 
 この前のお母さんの話は
 
 本当や 。
 
 直接言えなくてごめん 。
 
 あと 、 当分は会えんかも 。
 
 母さんがずっとついてくる 。
 
 手紙も少し怖い 。
 
 でも絶対に 、 sypに会う 。
 
 待っとって 。
 
 ci 」
 
 『 … 謝り過ぎや 、 馬鹿 … 。 』
 
 当分会えない 、 というショックより
 
 あの話が本当だった 、 とういうことが
 
 ショックだった 。
 
 その日の夜は全然 、 寝れんかった 。
雑な終わり方でごめんなさい😭
 
『せんたくばさみのリクエスト部屋』 ⇨ リクエスト 、 受付中 。