テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する


「永瀬さん……」


唐突に呼びかけられ、会話の切っ掛けを見つけられないまま手持ち無沙汰にスプーンでくるくると掻き回し続けていたカップから、私は「はい…」と顔を上げた。


「……あなたには、初めは興味があっただけでした……。……私を避けるのならと、興味本位で誘惑をして、落としてしまいたいと思っていました……」


ソーサーからカップを持ち上げた彼が、湯気を散らすようにふーっと息を吹きかけた。


「落ちてしまえば、いくら初めは避けるような素振りを見せようとも、あなたも他の誰とも変わらないのだと、そう自分にも納得が付けられるようで……けれど、あなたは容易には落ちなくて、ただ責めるようなことしかできずに、私は……」


コーヒーの一口を含んで、


「……自信を、失くしていたんです。……私に落ちない女性などいなかったので、もう本当にあれで終わりにしてもいいかと、そう思っていました……」


彼は、ついぞ明かしたことのない心の内を、私にポツポツと語った。


「責め恋」美形な医師は、サディスティックに迫る

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

12

コメント

1

ユーザー

素直な気持ちを話せるのはいい事だよね。 本心を知ってもらって😊

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚